いつもアクセスしている永江一石氏のサイトから、iMacのHDDをSSDに換装したという昨日の話題。永江さんくらいの人でも、そうかぁ、そう言うことを感じるんだぁと、妙に感心して安心してしまった話題(笑)。
10年位前までは、デスクトップ機は勿論ノートブック機でもHDDを起動用・データ保管用に使うのが当たり前で、その理由はSSDに比べて圧倒的なコスト優位(価格)と、容量の差(TB vs GB)が有ったため。特に価格の壁が大きくて、仕事でも無いとなかなか個人的には手が出ない状態でした。当時は、SLC (Single Level Cell)で、NAND Flash Memoryが大量に必要だったわけで、MLC (Multi-Level Cell)が登場して、やっと手が届くようになりました。実は、この頃既に新幹線通勤をしていて、新幹線の中でもパソコンを開いていたんですが、当時の困った点が、新幹線の揺れでHDDアクセスが瞬間的に止まったりすること。当時のThinkPadにはAPS (Active-Protection System)と呼ばれる、HDDのヘッドシーケンスの管理ソフトが入っていて、例えばパソコンを急に落としたりしたようなときには、HDDのヘッドを直ぐにパークさせてHDDの障害回避するようなツールが入っていました。だから振動でヘッドが止まったりするわけで、これがかな漢変換の辞書アクセスも中断させたりして、凄く新幹線車内では使い勝手が悪くなっていました。で、物は試しと、2.5" HDDの代わりに、ごにゅごにょして入手した(笑) 2.5" SSDに入れ替えてみたら、あら不思議、全くストレス無くデータアクセス出来るし、起動時間も含めてHDDでのストレスが嘘のように消えてくれました。
以来、会社支給のオフィスマシンを選択するときには、意地でもSSDモデルにしてきたんですが、それでも当時はSSDの書込寿命とか不安もあったんですよね。だから、日々のバックアップは欠かせなかったし、あと容量がどうしてもHDDに比べて少ないので、結構内臓SSDに置くファイル群の選択に苦労していました。結果外付けのHDDとか購入して、そっちに退避させたりとか、本末転倒的な使い方をしたりして。まぁ、そんなこともあったので、前のデスクトップ機もHDDをSSDに換装して延命してみたんですが、これは流石に10年前の機種でしたから、HDD以外の部分がダメになり現在に至るわけです。何れにしても、パソコンというのは内蔵ストレージ(HDDやSSD)からデータを読み出して、さらに使用中も頻繁にアクセスするわけで、そこが上手く働くなると全体に影響するのは当然。実は最近のパソコンでは、そのSSDもM.2とかHDDとは互換性の無い形になってきたりして簡単に換装できるわけでは無いのですが、今使用中のデスクトップ機の様に、HDDのスロットはあってもM.2も使えたりするので、有る程度予算が許すのであればSSDにするのが吉。永江氏の場合は、5年位前のMac機のようですが、丁度この後くらいのモデルから、NVMeとかM.2のSSDが出てき始めた頃なので、ぎりぎり2.5"のHDDからSSDへの換装が効果的でしょうね。まぁ、裏蓋開けて換装作業するのは、慣れないと悲惨なことになる可能性もあるので、その辺りは個人のリスクではあるけれど。
ノートブック機の場合、物理的に入らないケースがあるので注意が必要ですが、デスクトップ機の場合は、最近流行の薄型小型のTiny形式の箱でも2.5" HDD/SSDを使用しているケースが多いから、少し前の機種を安く購入して、その分システムメモリーを驕り、HDDをSSDにすれば、かなり爆速なマシンが出来ると思う。最近は、MLCどころかTLCでもそこそこ使える物が登場しているし、まぁその当たり上手く価格と容量とリスクを天秤に掛けて利用すると、快適なパソコンライフに恵まれそう(笑)。そう言う意味で、以前から手元に有る3.5" HDDや2.5" HDDは、USB 3.0のNASや外付けアダプターを利用して、今では完全に「超大容量のリムーバブルストレージ」になってしまいました。(笑)
0 件のコメント:
コメントを投稿