2015年1月26日

自粛しないニュース

イスラム国の人事件に関連して、ナイフが登場するアニメが放送中止されたり、事件を連想させそうな歌詞を変更して放送したりという「配慮」が出ています。そう言う気遣いを否定するわけじゃ無いけれど、そんなことで放送を自粛しても、一日中ニュースや情報番組で、イスラム国の画像や動画は流されるわ、拉致された人の話はどんどん登場するは、さらに昨日は湯川氏が殺害されたと言う事で、流石にその映像にはぼかしが入っているけれど、トップニュースとしてこれまで以上に放送されています。偶然ではあるけれど、今宝くじBIGのCMで「10億円が当たったらしい後藤さんシリーズ」を流しているけれど、あれだって自粛しないと。余りに不謹慎じゃ無いか! (マテ)

ニュースや情報番組は、報道することや情報提供するのが目的の番組だから、そのこと自体は問題無いかもしれないけれど、受け取る側からすればそれがそう言う報道番組だから悲惨な内容でも躊躇無く受け入れられるかというとそうじゃない。それが同様の内容であっても、アニメとか歌詞の一部なら、さらっと流れていきますから気がつかないこともあるけれど、ああいう風に集中的に長い時間放送されたら、そりゃぁ色々な想像模してしまうし、印象としても強烈です。食事の時なんかに同様の凄惨な事件の放送があると、直ぐにチャンネルを変えたり消したりしますが、ああいう番組の方がよほど質が悪いと思う。特に、報道各社は視聴者を引きつけるために、あの手この手で情報提供してくるわけですから、場合によっては印象として強烈になる事も。報道機関として伝えないわけには行かないと思うけれど、それならそれで、時間帯を特定して集中的に放送するとかして欲しいですよね。どんどん事態が変化しているような場合には、それはリアルタイムで報道するのは仕方ないと思うけれど、同じような内容を何度も一日中繰り返すのなら、例えば朝と夜のニュースの時だけにするとか、何時から何時の間だけとか決めて欲しいですね。

直接関係しないようなアニメや歌番組の内容まで気にするのであれば、ニュースはニュースとして無駄に放送時間の長さを気にするんじゃ無くて、要点だけ、重要な事だけ伝えて欲しい。進展が無いなら、わざわざ現地から中継なんか入れないで、「昨日の夜21:00から大きな動きはありません」と一言で終わってもよい位。ニュースを「情報」と考えるなら、重複した情報や冗長な情報は「ノイズ」と同じ訳で、そう言うものをそぎ落とした物を「ニュース」として伝えて欲しい。情報番組の変に演出された「報道もどき」は、止めて欲しい。これは、今回の事件についてだけで無く、一般的なニュースに関しても同じ。前日から、朝から、一日中ずっとオウム返しのように繰り返すことが、報道だったりニュースと言って良い物なのか。「いゃ、全員が同じ認知レベルでは無いから、必要最低限の情報は伝える必要がある」と反論されることもあるかもしれないけれど、それを言い出したらどこまで遡れば良いのかという話にもなってしまいます。事件の進展だけで無く、その前の切っ掛けから、あるいは当事者の仕事やら家庭やらさらには生い立ちやら、さらには家族関係まで必要ですか? 報道・ニュースと言えどもビジネスの一部なので、視聴者満足をあげないといけないと思うから、そうなると特売売り場のオマケじゃ無いけれど視聴者に振り向いて貰えるように色々情報をてんこ盛りにしたくなるのは分からないでも無いけれど、だからといって何でもかんでも盛りつければ良いというものでは無いし。

たまにはニュースでも、視聴者のことを考えて自粛したらどうだろうか。そうすれば次の日のニュースは、これまで以上に新鮮な感じに受け取れられるんじゃ無いだろうか。

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