2026年5月10日

Delivery as a Service

佐々木俊尚氏の引用から、Amazonが自社の物流を外部企業に開放する「Amazon Supply Chain Service /ASCS」というニュース。記事の後半にも書かれていますが、Amazonが膨大な情報量の検索サービスを賄うために、自社専用のハードウェアの開発だけで無く巨大なデータセンター(DC)を構築したら、巨大すぎてリソースに余裕が生まれてしまったので、その部分をクラウドサービスとして他社に開放したのが「Amazon Web Services/AWS」。その物流版が今回のASCSだけれど、これこそ「DaaS(Delivery as a Service)」だよなぁ。あるいは「LaaS(Logistic as a Service)」かな。昔は「DaaS=Desktop as a Service(仮想デスクトップ環境)」で一世を風靡したけれど、時代が変われば言葉の意味も変わってくる典型的な例とも見えますよね。

日本国内での対応が気になるところだけれど、事国内に関してはクロネコに佐川急便にJPと、システムとしては揃っているような気がします。広大なアメリカ本土(北米大陸)を東西南北に貨物が移動するような状況では、網の目のようなAmazonの航空物流網が武器になるんだろうけど、日本国内の場合は羽田と千歳、大阪、福岡、沖縄くらいかなぁ、航空貨物でペイできそうなのは。でもハブとなる羽田空港や、その他幹線空港がもう飽和状態だから、追加でAmazonの貨物機を入れるのは大変だろうし。海外との物流で、深夜便で羽田や関空や沖縄へ運び込むのは有りかもしれない。日本国内の場合は航空貨物の扱いはちょっと難しい気がしますね。

ビジネスにおいて規模の優位性は絶対あると思うわけで、すでにPCの世界ではWindowsがそうだし、Androidもそれに近い存在になりつつあると言って良いのでは(但し、日本以外)。AIや宇宙開発もそうだし、先行投資をして市場を獲得するというか開拓して自分達の専用支持用を想像しているのが、やはりアメリカのアメリカたる所以かも。ただし、その開拓された市場に、低価格とコスト度外視で殴り込んでくるのが中国な訳で、そう言う意味では中国って昔のパナソニックに似ているかも(失礼な-笑)。

既存の例えばUPSとかFedExとかDHLとかは、どう対応するんだろうか。輸送枠が有ればあるだけ、送りたい物は溜まっているから少なくとも現状の物流がAmazonへシフトする事は無いのだろうか。でも、輸送コストとか信頼性とか、そこでAmazonの優位性が出てきたら、やはり顧客としては考えるでしょうね。なんと言っても、それら国際物流業者は「顧客から依頼された荷物を運ぶ」だけに対して、Amazonは「自分達の荷物を運ぶついで」に運ぶわけで、この部分の違いはかなり大きい気がします。

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