浜松の名物と問われれば、多分多くの人がいの一番に上げだろう「浜名湖の鰻」。しかし、稚魚のシラスウナギが激減して、昔は新幹線で浜名湖を通過するときには数多く見られた養鰻池(鰻養殖場)は姿を消して、今では数えることも出来ないくらいに。今では愛知県の一色とか、静岡県でも東の方の三島の鰻の方が有名ですが、それら産地も鰻の確保には苦しんでいる様子。それでも去年とか今年は、稚魚が近年では豊漁だったという事で、鰻重とか鰻丼の価格も少し落ち着いたみたいですが、一応「絶滅危惧種」で欧州産も含めて捕獲禁止の意見も出るほど。
国内で盛んな鰻養殖は、全国の河川で採取される稚魚(シラスウナギ)が前提で、それを養鰻業者が購入して自分達の養鰻池で養殖飼育して、鰻屋さんに卸すもの。長い間、ニホンウナギの産卵場所は不明だったけれど、20年位前に、マリアナ諸島付近で付加したばかりの稚魚(プレレフトセファルス)が大量に採取されて産卵場所が明らかになったばかり。その後、今度は国内での完全養殖目指して研究が進み、確か数年前に卵から孵化した稚魚から成魚まで養殖が成功して、次は親鰻が産卵した卵から孵化させて生魚まで育てる「完全養殖が」目標に。今回その完全養殖鰻の試験販売が始まると言う記事には、ちょっとビックリ。まだまだコスト的には、天然稚魚の数倍のようだけれど、今後研究が進めば逆転することも可能じゃ無いだろうか。
日本の鰻は、最近ではインバウンドが日本で食べてみたい食事の一つにもなっていて、以前は寿司、ラーメン、和牛みたいな感じだったのが、彼らが馴染みのない魚でもある「鰻」が、予想を覆すような調理方法でかつ美味ということで、最近では結構動画なんかでも初めて日本で食べてはまる人も多いみたい。私は、昔は浜松の鰻屋さんの殆どは関東風の蒸すタイプだったけれど、最近は関西風の焼きだけのお店も増えて、自分もあっさり目の関西風の方が口に合うようになってきました。似たような魚だけれど、寿司ネタとして定番の一つ「穴子」も好物だけれど、穴子と鰻は全く違いますよね。関西だと寿司ネタで鰻もあるけれど、焼きだけのパリッとした印象の鰻のにぎりと、に上げる穴子のふわっとした食感は、見た目の類似性とは真反対の印象。でもインバウンドの皆さんの動画を観ていると、穴子も全部「Unagi!」と言っているのはちょっとなぁ。誰か訂正して上げて欲しい。
先ずは完全養殖の歩留まりを揚げて、コストダウンを進めて可能ならば天然稚魚を逆転するくらいになるのが理想。そうなれば、今の養殖用の稚魚も増えて且つコストが下がるから、鰻料理全体の価格もかなり下がるような気がします。あと、稚魚を放流したら自然界の鰻が復活する可能性もあるんだろうか。下手に放流をして、DNAを汚染してしまうことは避けないといけないけれど、先ずは養殖での大量生産が可能になったら、やはり自然資源の復活も考えたいですよね。鰻と言えば「土用の丑の日」で、夏場のスタミナ補給の代名詞だけれど、完全養殖が進んで大量生産されるようになったら、今のサーモンみたいに一年中食べられる「魚」になってしまうのは残念だなぁ。完全養殖できるようになっても、少なくとも国内で食べるときには季節感も合わせて味わいたいですよね。
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