2026年4月5日

力の時代

ReHacQリベラルアーツ編から、小泉"全裸中年男性"悠東京大学準教時と高橋Pとの対談。日本の軍事評論家、特にロシアの軍事や安全保障が専門の小泉氏の話は、客観的で混沌としている現状を俯瞰して考察するには非常に参考になる内容だったと思います。これ、前半なんですよね。後半公開は来週だろうけど、ちょっと待ち遠しいです。 

ロシア-ウクライナの戦争が始まって、もう4年。当初はロシアが一気にウクライナを攻め落として終わりかなと思ったら、ロシア側の驕りもあったのかウクライナは奇襲撃退に成功をして、現在は膠着状態に。コンテンツの中でも、どちらが勝つにしても直ぐに結果が出る可能性は低く、このまま暫くは膠着状態が続くだろうという見立て。それでも、ロシア側はすでに死者数だけで40万人位、戦線復帰が困難な重症者も含めると、200万人以上の戦死負傷者を出していて、かなり厳しい状況に有ることは確からしい。イズムイコ氏によれば、毎年30万人位徴兵されて、でもロシア軍の兵員増加は10万人位らしいので、少なくとも20万人は何らかの理由が前線から消えている計算に。勿論ウクライナ側も比率としてはロシア以上に厳しい状況に有ることは確かだけれど、NATOからの支援もあってここまで耐えてきただけに、何とか少なくともウクライナ優位な条件で終戦して欲しいと個人的には感じるところ。

小泉氏によれば、トランプ大統領は現在の前線で停戦するような「土地交換」を前提に終戦条件をプーチン大統領としているらしいけれどそれは間違いで、実はプーチン大統領は一度も土地問題を言ってはおらず、プーチン大統領の懸念は緩衝地帯としてのウクライナの消滅というのはなるほどなあ、と。もう一つ気になったのは、ロシアが力による解決を始め、アメリカも同様に力による解決を今実こうしている中、あの中国がこの三大強国の中でまともに見える皮肉みたいな話し。中国としては、アメリカがイランに関わって疲弊してくれれば、将来台湾統合や東南アジアへの信仰に関してやりやすくなるだろうと思うのは当然の話でしょうね。習近平書記長は、軍組織の粛正みたいな事も最近始めていて、となると自分の意のままに指導できる組織にしようとしているとしたら、イラン侵攻騒動が終わり、トランプ政権が再来年交代したとき辺りが、タイミング的には危ないのかなあ。

もう一つ印象的だったのは、世界の強国が武力による解決に乗り出して、日本のような国にとっては国としての前提条件(=憲法)が変わってきている世界が始まっている訳ですよね。その中で、念仏のように憲法遵守を唱えているだけでは解決出来ない事も事実で、いかにこれまでの理念を守りつつ、その中で世界の状況に合わせた対応が可能なのか、真剣に考えなきゃ行けないタイミングだなと再認識しました。日本独自での解決は、どう考えても無理なわけで、そうなると最近広がりつつある多国間での防衛協力だったり、もしかしたら「同盟国軍」「国連軍」みたいな、日本の外に日本の利益を守るような組織が必要になるかもしれない。「憲法改正」と言うだけで反対する人もまだ多いけれど、少なくとも戦後80年となり世界の状況が大きく変化しているのに、80年前の理想を国是と維持する事が国民の利益になるのか、少なくとも「憲法検証」「憲法再考」くらいのことは今必要じゃないだろうか。後半編が待たれますね。

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