数日前に、SONYがテレビ部門を分離して中国のTCLとの合弁会社を作るというニュースが結構大きく取り上げられていて、「日本の家電部門の衰退」みたいな意見も出ていました。 1980年代から90年代にかけては、日本の家電メーカーが世界を席巻していた時代で、特に各メーカーがそれぞれPCを販売していて、国内メーカーのパソコンが10種類以上も併売されていた様子をリアルタイムで見ていたので、まぁ嘆く気持ちは分かります。
でも、パソコン自体が既に汎用製品化してかなり時間がたつわけで、そうなるとそれまでの性能やデザイン勝負の商品からコスト競争のものに変わっているわけで、それは家電以外の色々な商品と同じ道。2000年位までの「テレビ」は、例えば解像度だとか明細さ、又はサラウンドなどの音響性能とか、色々差別化出来たし、複数のチューナーを備えたり録画機能が複合化されたりと、言ってみれば日本企業が得意な「足し算の商品」の代表みたいなもの。でも、表示機能が4Kを中心に今の所ほぼ停滞しているし、大体表示性能の高機能化にソフト・ソースが追いついていない事も事実な訳で、じゃぁテレビの差別化は何という話に。
音響性能も、色々な理由から昔のようにサラウンドを組んで視聴するというよりは、イヤモニを利用して自分だけが楽しむみたいな事も普通に利用されるようになってきていると思います。また、音響部分だけ別システムにする事もあるだろうし、「テレビ」として一体化している理由がどんどん少なくなっている気がします。また、プロジェクターも最近は手軽に利用出来るようになってきていて、ソフトの種類例えば映画とかライブとかだったら、より大画面で視聴出来るプロジェクターの方が便利そう。また、プロジェクターも昔のように専用のスクリーンを必要とせずに、壁やカーテンあるいは天井にも投影可能だし、しかも歪み補正機能も自動化されて、投影場所とともに設置場所も拘らない製品が増えています。そうなると、一度設置したらそのまま置きっぱなしになるテレビよりは、移動も簡単にできるようなプロジェクターにメリットを見いだす人も多くなるのは自然だと思う。
結局それまでの「テレビ」は、「放送局」というコンテンツソーストと混みの「製品」だったけれど、今は表示装置としては「テレビ」を使っても、結局コンテンツソースはインターネットだから、別にテレビとしての全機能は必要なくて、表示装置と音響装置、そしてネットワーク機能があれば十分。チューナーに特殊な技術や性能が必要な事も無く、多分今部品製造しているのは殆ど中国とかのメーカーでしょう。となると既にテレビの心臓部は外注化されているわけだし、表示パネルだって今は韓国や中国メーカーが殆ど。結局は、昔からのブランドだけが残っている状況ならば、それを保有している意味は企業側にはあっても消費者から観たら付加価値は無いと言えそう。それこそ、ニトリとかノジマとか、販売店ブランドの家電製品がこれからは中心になるんじゃないだろうか。「テレビ」という言葉も、近い将来「モニター」とか「ディスプレー」という言葉に集約されそうな気がします。
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