先日、フリーアナウンサーというかキャスターというか、久米宏氏が81歳で亡くなった事が報じられて、自分くらいの世代だと一番テレビで観ていたアナウンサー/キャスターの一人なのでちょっとショックでした。81歳という年齢も、自分よりは一回り以上上の世代ですが、それでも今の時代81歳というのはまだまだ現役世代と言ってもよいくらいの年代だと思うので、これもショックでした。
県内にあるTBS系列のローカル局は、静岡放送(SBS)ですが、子供の頃はNHKとこのSBSしかローカル放送が無くて、どちらかのチャンネルを観るしか無い時代を過ごしてきました。ですから、TBS系列の番組は一番記憶に残っている気がします。「ぴったしカンカン」は、久米氏がTBSアナウンサー時代の有名番組で、人気も高かったから毎週観ていましたねぇ。私はテンポの良さが好きだった気がします。フリーになってからは、やはり「ザベストテン」が一番印象深いかなぁ。国内の歌番組としては多分初めてランキング形式で披露するという形もそうですが、歯に衣着せない久米節と、早口であちこち話題がとっちらかる黒柳節の微妙なマリアージュというか(笑)。確か10位から1位迄原則全曲放送する決まりだったと思うけれど、その為に新幹線を止めての中継とか、昔だから出来たものも多かったですよね。
それ故に、「ニュースステーション」のキャスターに抜擢されたときにはビックリして、こちらもそれまでの報道番組やニュース番組の、三つ揃えのフォーマルスーツを着て背筋を伸ばして伝えるようなスタイルとは真逆の、ビジネスカジュアルすら飛び越えてカジュアル過ぎるスタイルの「報道番組」というよりは「報道エンターテイメントショー」みたいな形に変わっていった気がします。そのスタイルが、その後の所謂ワイドショーとか報道系の番組に対して大きく影響したことは間違いないと思います。功罪色々あるとは思うけれど、個人的にはニュースキャスター、番組MCとして本来はコメンテーターやゲストの発言を上手く処理してまとめて分かりやすく番組を構成するのが仕事だと思うのに、久米氏は周りの発言を自分とのキャッチボールみたいな形にして、自分が番組の中心に座るようなスタイルを確立したように思います。それ故に、以降のこの手の「報道番組」は、キャスターというかMCの個性が重要視されるようになり、それが「報道(???)」という属性を強めていった気がしますね。
ニュースステーション終了後は、正直テレビや画面で見た記憶が無いのですが、俳優さんが当たり役に引きずられて別の役が出来ないように、ああいうキャスター姿というか仕草の印象が強すぎてご本人もその後の仕事がやりづらかったのかもしれない。ドラマ「ガリレオ」に犯人役として出演した回も視聴したけれど、やっぱりちょっと不自然な印象というか、違和感を感じたしなぁ。アナウンサーって、ある意味「言語化」のプロな訳だから、何かとことん取材した話題で掘り下げるとか、旅紀行みたいな緩やかな、しかしアドリブが試されるような番組で見てみたかった気がします。合掌。
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