2025年11月20日

China Risk (2)

中国政府による事実上の渡航制限に続いて、今度は再開したばかりの日本産海産物の輸入制限を再び発動するという嫌がらせ。「国内に日本産海産物の市場は無い」みたいな事を言いながらも、そのニーズの無いはずの日本産海産物の輸入を停止するって矛盾してないか? その理由である福島原発の処理水に関しても、確か自分達独自の調査を散々続けて、それで「問題無い」と言わざる状態になって再開したと思うんですが、じゃぁその自分達の判断が間違っていたと言う話になると思うのだけれど。つまり自分達で自分達自身の面子に泥を塗ったことになるんじゃないの。まぁ、こういう突然の輸入禁止、輸出禁止みたいな「力による圧力」は今に始まった話じゃないわけで、当然今後も同様の圧力は続くでしょうね。で、中国による最終兵器は「パンダ召喚、貸し出し禁止」が一番日本国民に効くんじゃ無いだろうか(笑)。

今回の事の発端は、高市総理の国会での発言に過剰反応した大阪総領事の投稿なわけですが、その後の外務省局長会議の終わりにポケットに両手を突っ込んで相手を見下しているような写真を撮らせたり、さらには毎日外務省や国軍関係者が勇ましい言葉をXに投稿するなど、失礼を承知で言わせて貰えれば「幼稚」の一言に尽きる気がします。中国外務省局長のズボンのポケットに両手を突っ込んでの写真はあまりに品がないと中国以外からは批判されているけれど、直ぐに習近平主席がトランプ大統領と並んで写真に写っている場面でも、彼が両手をズボンのポケットに入れて立っているんですが、あれって中国では虚勢を示すスタイルなんだろうか。何処かの国のマナーだったか、国際的に共通に認識だったと思うけれど、相手に両手を見せる・見える位置に置くというのは「手に武器は持っていない=隠し事は無い」という意思表示だという話を聞いた記憶があります。それに当てはめれば今回の二人の状況は「やる気満々」という状態だなぁ。

以前の処理水問題時の経験から、中国依存度はかなり減ってきていると思うんですが、流石に全く無くなるわけでは無いので、今後は海産物だけでなく農作物とかにも波及するんだろうけど、中国側も余り強行に事を進めると国内での中国製品ボイコットにも繋がるんじゃ無いだろうか。高市総理の発言や、その切っ掛けとなった立憲民主党の岡田氏の質問方法等、慎重に考えるべき反省点はあるけれど、そうであっても大阪総領事の発言は言語道断なわけで、まずはその事を中国側はちゃんと処理するべきだったと思う。それが何故かどんどん拗らせる方向にしか進んでいないのは、何か中国側が理由があるんだろうか。色々な情報を見ていると、どうも習近平主席の逆鱗に触れたらしく上からの要求みたいな話もあるんですが、高市氏の話にしても今に始まったことじゃない。個人的に想像するのは「仮に台湾周辺で」という空くまで想定上の一例としての話が、習近平主席には「日本が台湾介入を明言した」みたいな謝ってご注進した奴がいるんじゃ無いだろうか。それで激高した、みたいな裏は単純な話のような気がします。で、面子もあって詳細が分かっても振り上げたこぶしはそのままでは下ろせないといういつもの中国仕草が続いているんだろうなぁ。

外交国際問題素人自分が言うのもおこがましいのだけれど、今回の中国の対応はどうも習近平主席の実質的な一存で始められて進められた気がするんですよね。高市総裁が誕生した時から、どうも彼は彼女が日本の代表としてこれから付き合うことが、過去の言動などから気に入らなかったのでは無いだろうか。総理大臣指名されて組閣するときも急に公明党が離反したわけですが、公明党と中国の親密さを考えると指示を受けたとは言わないけれど、何らかの仄めかしがあったような気がします。しかし、日本維新の会との電撃的連立を成し遂げて、さらにはアメリカとの親密な同盟関係を直ぐさま世界に示して、彼としてはますます腹の虫が治まらない。やはり中国と親密な岡田議員があんな質問をしたのも、もしかしたらやはり何らかの仄めかしで核心的な発言を引き出そうとしたような気もします。そこに、これは高市氏の失敗だと思うけれど「台湾」という国名が出ている話の場で日本の防衛の話をされたことで、一気に箍が外れたような気がします。ただ日本にとって幸いというか何というか、今回の様な事例を既に以前経験していて、「脱中国」の切っ掛けにもなっています。折角そこから双方立ち直り、新しい関係が築けるかもと言う期待感が生まれつつあったところに、全てをひっくり返す卓袱台返しが今回の事例じゃ無いだろうか。日本としては、インバウンドも含めて「来る者は拒まず、しかし立場も崩さず」という姿勢でこれから何年か付き合うのが正解のような気がする。

0 件のコメント:

コメントを投稿