2025年10月15日

政治家にもインターン制度を

過半数を超える議席を持つ政党が無くなり、連立しても過半数超えを実現することが難しい今回の首班指名。多数政党による「連立」ではなく「政策協定」あるいは「閣外協力」というような、より緩い協力関係での政策活動が要求されるようになったと言えるのかも。ただ、地味党が圧倒的な議席数を誇り、日本の政治の中心であった頃と比べると、政党数を増えてきているし、国民の意識も変化してきている最近の様子を見ていると、20~30議席を有する複数の政党が、幾つかの中心政党(100議席以上)との連携を考える時代なのかもしれない。

現状では、自民党と立憲民主党がその「中心政党」なる核になれる可能性があって、そこに公明党、国民民主党、日本維新の会がどの様に絡むかで、今後の政治が決まる状態。それ以外の政党も、勿論微妙なバランスの中では存在意義が生まれることもあるだろうけど、まずは大きなマス目を埋めることが優先することは明白。ただ、とは言っても「数が多い方が勝ち」なわけなので、場合によっては予想外の連携みたいなものが生まれて、そこが政権を担うことになる可能性も無いとは言えない。その場合、以前も書いたように、首班が決まればその所属政党中心に内閣が組閣されるわけだから、そうなると首班としては相応しいかもしれないけれど、その政党が政権担当能力があるのかというのは、また別の事件の話

何年か掛けて準備してきたはずの旧民主党政権があの体たらくだったくらいですから、殆どそんな政権担当の準備なんてしてきていない今の野党が連合しても、今の与党よりも良い政局になるとは思えないし、あの民主党時代よりも悪くなる気しかしません。まぁ、ずっと野党に所属していたら、好きなことだけ言っていれば良かったわけです。でも立場が変われば、そう言うもの含めて実現のために知恵を絞ることが必要で、でもそう言う肝心なところは未経験なわけですから、何か良いことが生まれるとは思えない。必要なことをせずに、結局はポピュリズムに走って何とか支持率を下げないようにするだけなんですよね。

でも、今後はそういう連携が主体になる可能性もあるだろうし、そうなると「未経験だから期待出来ない」というのは理由ならないと思うんですよね。与党未経験だろうが未熟だろうが、立場が変わったりウルトラマンが変身するように必要な仕事が出来ないと許されないのが、これからの政治家なのかも。でも、そのためにはどうしたらよいのか。個人的な単純な思いつきなんですが、野党議員であっても与党の役職、例えば政務官とか副大臣とか、それなりに責任有る仕事を経験できるような「インターン制度」みたいなものって無理だろうか。与党の議員数とその政党の議員数の比で、可能な枠を決めておいて、そこに希望があれば野党からの推薦議員を任命するような形。要求項目(KPI)は「担当した政策・法律の(委員会や国会への)提出率と、成立数・割合」でどうだろうか。気に入らないからと仕事に手を抜けばKPIは達成出来ないし、達成のためには自分達の主張を精査して妥協点を見つけることが必要になるから、それはそのまま「政策のプラッシュアップ」とも言えるのでは。そう言う「現場の経験」を積んだ議員が増えていけば、次に日本の国政を担当するグループが、今の与党だろうが野党だろうが、それなりのレベルが担保される「安心感」は生まれないだろうか。まぁ、ポジションが一つでも多く欲しい与党側は、そんな余裕は無いと言うだろうけど。でも、野党に与党経験を積ませるようなインターン制度でも導入していかないと、いつまでたっても「政権交代」は出来ないんじゃ無いだろうか。与党を経験した、某野党がああいう体たらくですからね。

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