2025年10月12日

内閣総理大臣指名は政権指名選挙でもある

結構衝撃的な自公連立解消が発表されて、その後その背景や理由に関して情報も表に出てくるようになったけれど、比較的積極的に各メディアに対応して自分達の理由を説明しているように見える、公明党齋藤代表に対して、高市氏の露出はそれ以外の部分も含めて見えてこず、これは次の国会召集からの首班指名に全力集中しているからだろうか。まぁ、既に相手が結論を出して直ぐにひっくり返ることは期待出来ないのだから、そこに固執するよりは、更に減った議員数を何とか増やす算段を付ける方が、優先順位は遙に高いことは明確ですしね。

その齋藤代表の幾つかの会見や番組での発言を聞いていると、どうも以前からパイプのあった小泉議員とは話をしていたという説明をしているんですが、それって自民党が小泉氏を正式な交渉窓口として担当させていたという話なんだろうか。だとしたら、その小泉氏がこの連立解消に対してちゃんと対応しないといけないのでは。また、空くまで次期総裁=内閣総理大臣としての小泉氏とパイプを築いていたという意味であれば、それは公明党としては高市氏と再度関係構築をしないといけないわけで、その結論として再構築はせずに関係終了という選択をしたと言うのであれば、まぁ分かりやすいよな。

メディア等では、公明党とのパイプが無い高市氏を批判するような意見も見られるのだけれど、でもそれって彼らが主張している「政治の透明性」とは逆のプロセスなんじゃないの? 裏で話を付けおき、スムースに自分達が期待通りに進むのであれば問題視しないくせに、自分達の期待値とは異なる結果が出ると途端に批判を始めているような気がします。またメディアでは、麻生副総裁との確執も言われているけれど、故安倍政権の時も麻生氏は副総裁をしていたわけで、そうなるとやはりトップが安倍氏と高市氏では対応が異なるという風に感じますよね。高市氏は、安倍氏の後継者とも言われているけれど、雰囲気としてはソフトタイプの安倍氏に対して、高市氏はタフな印象をどうして設けて相手としては先ずは戦闘モードから入らざるを得ないのかなぁ。その辺りは高市氏も、まずは最初に相手の懐に飛び込む術を見つけないと、結局はそういう色眼鏡でずっと見られてしまうでしょうねぇ。

公明党離脱で野党統一候補の首班指名の可能性が高くなったと、一部野党はウキウキしている雰囲気すら感じられるのですが、でも「内閣総理大臣指名選挙」は内閣総理大臣を決めるけれど、それはイコールその政権に今後暫く政治を託すという事の意味の方が重要。故安倍総理のように、総理自らが一番目立った活躍をする場合もあるけれど、多くの場合はそれぞれ任命された大臣がそれぞれの責任分野の仕事をするわけですが、今の野党でどれだけその人に相応しいというか仕事として期待出来る人材が居るか考えたら、どう考えたって力不足以前の人達しか思い浮かばない。人材が豊富に居るはずの自民党だって、20数名の大臣の中には「???」と感じる人が出てくる位なんだから、野党がそれよりも良いとは決して言えないでしょう。しかも、自公政権以上に寄り合い所帯にならざるを得ない野党連合が、まともに機能するとは思えない。欧州では、この手の「少数政党連合」の政権が何度か誕生しているけれど、自分の記憶する限りでは短命で終わって政権交代している気がします。以前の旧民主党政権時代は、リーマンショックで景気低迷していたときに更に低迷させるような方向に進んだけれど、現在も株価は高くなっているけれど物価高はまだまだ苦しい状態。もう一度、痛い目に遭って目を覚ますのも良い経験になるかもしれないけれど、やはり冷静に考えたら今はそんなことをやっている余裕は無いと思うけどなぁ。

0 件のコメント:

コメントを投稿