【お知らせ】
— 首相官邸 (@kantei) October 24, 2025
10月24日に行われた、第219回国会における高市内閣総理大臣所信表明演説の動画及びテキストを掲載しました。https://t.co/JBQpJyzzSM
自民党新総裁に高市早苗氏が先取されて、党三役や党役員も刷新されましたが、その中でも自民党広報が激変したことがネットでは話題に。一番の変化は、自民党からの発信(会見)を、そのまま映像や文字起こしをして、全部公開していること。あの、鈴木宗男氏の長女でもある鈴木貴子氏が広報本部長に就任したことが大きいらしいけれど、それにしても劇的な変化だと思います。
私は、色々なメディアや個人団体が発信するのがネット時代の普通だと思うけれど、それ故に「原典」の確保も重要だと思うんですよね。ただ、それをやり出すと天文学的な労力や経費が要求されるわけで、中々難しい。それでも今回の自民党広報本部は、独自に撮影した映像を無加工で公開するとともに、その中の発言(相手側も含めて)文字起こしをして、簡易的にその内容を把握出来るようにもしている。当初は、多分ソフトで映像音声を文字起こししただけだったと思うので、句読点や改行など読みにくい部分も多かったけれど、直ぐに多分人間による調整というか修正が入ったと思われて、非常に読みやすくなっています。これ、映像撮影にしても、文字起こしやその修正にしても、それなりにリソースも掛かると思うんだけれど、どうやって準備したのか凄く不思議です。でも、このお陰でメディア各社の報道の内容や仕方を比較批評できるわけで、かなりコントラストがはっきりしてきたと感じられます。
同じ様な手法としては、トヨタ自動車の「トヨタイムス」とか、任天堂の「ニンテンドーダイレクト」とか、各社が独自に直接消費者や外部に向けて情報発信する傾向が顕著になりつつあるけれど、それはイコール既存メディア特に「レカシーメディア」の存在意義が問われていることでもあると思う。所謂「生データ(Raw Data)」は、無加工であるが故に重要だけれど、その為にデータ量は多いし、また冗長な部分も多く含まれています。冗長部分を整理して、回りくどい言い回しなどを整理するなど、「最適化」するだけなら良いのだけれど、そこに某かのフィルターやバイアスを掛けるのが今のメディア。その為、彼らが加工したデータは、圧縮されているとともに、バイアスも大きく掛けられている場合が多くて、それだけだと元データの内容と乖離して居る部分も多くあります。ちょっと狡いと思うのは、明確にそういう差分を入れ込むのでは無く、読む側が誤解するような曖昧な表現だったり微妙な言い回しをして、自分達の責任回避も狙っているところ。そう言うことがどんどん出来なくなるのは、情報リテラリー的には正しい動きだと思います。
自民党広報本部の方向性は正しいと思いつつ、これから高市氏の活動もどんどん本格化して足したような状態になると、発信するべき情報量も増加するわけで、それに追いつけるかどうかも課題に。情報の場合、まずはその「質」が重要だけれど、「量」に置いても常に更新して最新状態を維持することも重要。私は「質と鮮度」という言い方が好きなんだけれど、「鮮度」の中には、その情報が生まれた瞬間(例えば会見時)から、どれだけ間隔を入れずに外部二校会されるか、その時間も重要だと思うんですよね。幾らオリジナルと同じと言っても、一週間とか一月後では意味が無い。理想は、やはり1時間以内、可能ならば30分とか15分とか、理想はリアルタイムだけれど、音声認識とAI技術を使えば、それも難しい技術ではないと思います。リアルタイムでは、テロップやテキストのストリーミングデータとして公開して、その後誤植や文字修正した「正式版」を直ぐに登録公開すれば良いんじゃ無いかと思います。高市総理は、所信表明演説でも日本維新の会との連立合意書でも、様々な改革を提案して実現することを公表しているけれど、この「メディア対策」と言うよりも「メディア創成」みたいなことが、最初の大改革になりそうな気がします。
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