今日にも自民党の両院議員懇談会が開催されて、もしかすると石破総理の進退に言及するような両院議員総会開催の話が出るかもしれないと言われています。石破総理の責任がないとは言わないけれど、次の参議院選挙は3年後だし、衆議院選挙も昨年実施されたばかりで、直ぐに行われるとは思えない。少なくとも今度は過半数を獲得したい自民党は、支持が上がるような政策・施策を実行してからで無いと、逆に議席を減らすことになるから、それまでは何とか現状維持で進めたいはず。一方自民党総裁交代となれば、新首班使命となってくるだろうから、少数与党の自公は、仮に野党が連合して過半数を超えたら、政権交代になる可能性も。となると、与党野党どちらにとっても、今総理交代することは余りメリットはない気がします。
石破総理は、先の衆議院選挙、都議会議員選挙、そして今回の参議院選挙での敗退責任を言われているんですが、それを言い出したら今回議席を半減させた共産党とか、何とか政党要件は維持したけれど、凋落傾向に歯止めが掛からない社民党なんかは、それこそ自民党以上に「責任問題」が問われる状況なのでは。社民党に関しては、まぁ2%の得票率越えが一つの目標で、そのためにはこれまで散々批判してきた「タレント議員」を擁立して何とか集票活動に力を入れて達成したので、社民党としては「大勝利」なのかもしれないけれど、 党員数ってもう1万人切っているのは驚き。故土井たか子代表時代は、確か衆議院でも100名以上の議員を有して、痛けれど、少数野党に転落した自民党が「自社さ連立政権」で村山富市総理を擁立して、そこから社民党が政権与党との政策整合性のために、それまで政策を大きく変更したことから、分裂が始まり現在に至るのは皮肉なような気がします。それに、旧民主党の鳩山内閣時代には、福島代表が入閣したけれど、この時も鳩山政権の沖縄政策転換(「最低でも県外」から「県内にある必要性を認識」して、結果的に自民党時代に戻る)に反発して罷免されたりして、自ら政権担当能力の無いことを露呈したわけですが、まぁもう限界であることを当時から示していたと言えるのでは。
首班使命で野党が一枚岩になれば、16年振りに自公が下野して野党政権が誕生するのだけれど、以前の民主党が過半数を占めるような状況では無く、その末裔である立憲民主党は、少数野党の自民党以下の規模。国民民主党や維新の会、さらには今回躍進した参政党など、主義主張が大きく異なる政党まで巻き込まないと過半数は取れないわけで、それは前回の民主党政権時代以上に難しく厳しい状況だと思うわけです。だから、彼らが日頃主張している「政権交代」に絶好の機会到来なんだけれど、全然その熱意は感じられない。与党存続、野党躍進、どちらの場合も重要なポジションを握っていると思われる国民民主党の代表からして「今度は本気だから真面目に仕事しないといけない」みたいなことを言っちゃうわけだから、これまでどれだけ無責任に与党批判をしてきたのやら。だったらなんで数日後にはその混乱することを承知で法案通せとか言っていたのか、ちゃんと先ずは説明しろよと小一時間。
玉木「(ガソリン法案)“今度は本当に通っちゃう”んでね。現場に負担がかからないように、細部をきちんと詰めた上で…。」
— イッヌ (@GODZILLA_saikyo) July 27, 2025
あのさぁ、 pic.twitter.com/vA6kMqwYMF
つまり、あの時は自公が国民から批判されたけれど、自ら自分達の行動が詐欺行為だったことを自白している。
野党の中では少しはマシな方と思っている国民民主党ですらこの体たらくだから、立憲民主党なんかもっと信用できないわけで、 それが2009年の政権交代の時とは大きく違うところ。ただ、だったら自公のままでも良いじゃんとは選択することも難しいのが現状なのが悩ましい所。
国民・玉木氏、自公過半数割れ情勢に「野党にも大きな責任かぶさる」 https://t.co/4kk40Y7XGD
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) July 17, 2025
でも、先の選挙中にもそういう認識をしていたわけで、無責任野党の誹りも免れないことも事実。玉木氏は、ああいう性格だからこう言うこともさらっと言っちゃうけれど、考えていることは野田代表も同じでしょうしね。本来ならば、自民党内の声よりも大きい声で「石破降ろし」をするべき野党が、逆に「石破続投」を望んで言っている事自体が矛盾していると思う。あれだけ「不信任案」とか言っていたのに、いざ現実に政権交代が目の前に来たら「まだ準備が出来ていないから」というのならば、あれだけ自慢していた「影の内閣」とやらは何やっているんだろうか。今の自民党には、支持も期待も出来ないことは事実なんだけれど、野党はそれ以上に支持も期待も出来ない存在。結局消極的理由から、経験値の差で自公政権の継続が「最悪の中での最良の選択」みたいになっていると思う。
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