小学校から高校まで陸上部で、しかも100m/200mの短距離走を専門に走っていた一人としては、やはり外せない話題。広島市が開催されている、全国高校総体(インターハイ)の男子100m決勝で、石川県の星陵高校2年生、清水空跳(しみず そらと)選手が、高校新記録となる10秒00(追い風1.7m)で優勝というニュース。 それまでの記録は、12年前の2013年に洛南高校3年生だった、桐生祥秀選手選手が出した10秒01だったとのことで、桐生選手の凄さを感じるとともに、次はいよいよ高校生で9秒台かぁと、ちょっと目眩がしそう。
自分の公式記録での最速記録は、11秒3で追い風参考では11秒2というのが、高校生時代の記録。100m走で1秒違うということは10mの差が付くことなので、もう比較するにしてもお話になら無い記録だけれど、当時の高校記録って10秒台の後半、10秒6位だった記憶があるんですが、調べてみたら1979年8月3日に水戸工業高校の都築政則選手が10秒57を出して歴代439位(今回の清水選手の記録以前)なので、やっぱりそれ位かなぁ。静岡県内の大会(浜松市内大会、県西部大会、県大会)だと、確か1位の記録は10秒8位だったきがするなぁ。自分の頃は、殆どの大会で計測は手動のストップウォッチでしたから、実際にはさらに+0.2秒位掛かっているはずですし。
短距離走の中継などでは、スタートした直後のスタートダッシュから「更に加速をして...」と50m位からゴールまで表現することが多いのですが、自分が教わっていた陸上部の先生の理論は、
- スタートから最初の8歩で加速をする
- 最初の30m(更に出来れば短い距離で)トップスピードに到達する
- 後は、以下にそのトップスピードにブレーキを掛けないか維持する
実際清水選手の決勝の走りを見ると、スタートから5歩目から8歩目位で姿勢が決まり、ぐんぐん加速して体一つ前に出ると、そこからはそのスピードが落ちずに最後まで走りきったように見えます。体格的には、身長が164cm体重も56kgと最近の高校生としては「小柄」と言って良いくらいの体格で、有る程度体力勝負の100m走でも珍しい気がしますが、その分柔軟性とか筋力の持久力とか、走るための素材が優れているとしか言えない。体格だけ見れば、女子選手の方が大きい人も多いだろうけど、女子100mの日本記録が11秒21、世界記録もフローレンス・ジョイナー選手の10秒49みたいなので、体格だけでは無くその中身がどれだけ優れているのか、やはり100m走という競技は、ある意味人間が競う究極の競技に近い物がある気がします。清水選手は、多分国体にも出場するのだろうから、そこで是非とも高校生として初の9秒台を記録してほしい。と言うか、2年生だから来年もインターハイや国体もあるわけですよね。来年でも良いから、是非9秒台の走りを見せてほしいなぁ。
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