2025年7月23日

身の潔白

 賛否有る話題だとは思うけれど、個人的には「帰化一世、二世位迄は、国会議員や地方議員、あるいは公的機関の役職等に付く場合等、国籍条項の有る場合には、その出自を明確にするべき」だと思う。三世、四世ともなると、一世から見て半世紀くらいは日本で生まれて日本で生活していることになるので、それは「生来の日本国籍者」と同一視しても良いのかなと思う。でも、海外でその国の国民として生まれた一世や二世が、日本が好きで日本で帰化までしたとしても、やはりそこには制限は必要かな、と。

それとともに、今回の当選議員にもいるけれど、「本名」では無く「芸名」で立候補して、それで投票して貰い当選することには納得いかない。あるいは、離婚しているのに以前の名前にしているとか、要するに当選するために自分に有利な「名前」を利用するわけですよね。ここでふと思いだすのは「夫婦別姓問題」。今の法律では、結婚するとどちらか一方の「姓」に統一しないといけない。法律上は、どちらの統一しても良いけれど、これまでの慣習などの理由から、多くの場合は男性側の姓に女性が変えることが殆ど。そのため、結婚した女性は名前(名字)が変わるので、それまで使用していた例えば銀行口座とか保険等の登録名称、あるいはパスポートとか、色々変更迭付きが繁雑になる。また、生まれたときの名前が変わることでの精神的負担なんかも指摘されています。その代替策として、所謂「ビジネス名」という事で、旧姓を利用することも提案されていて、最近では新姓・旧姓並記が許される場合も。芸名などで立候補する事って、その「ビジネス名」利用でも困らない事の証明じゃないかと思うんですよね。

それに、今回の選挙での争点は色々出てきたけれど、少し前にあれだけ国会でも取り上げられていた「夫婦別姓問題」に対しての有権者の関心度はかなり低いという結果だったらしい。実際、選挙関係の報道で取り上げていた場面は、私は記憶にありませんし。それだけ生まれながらの名前が重要ならば、選挙だってそれを使えよと小一時間。だいたい今回再当選を果たした蓮舫議員なんかは、その「名字」すら使わないわけで、それって「イチロー」とか「大谷」なんていう芸名の芸人さんとかその名前で立候補したらどうなるんだろうか。

伊東市の田久保市長の学歴問題は、まだまだ続きそうだけれど、学歴に関してはまぁ自分の勘違いという話も有るだろうし、その事を選挙戦での有利な条件として利用しない限りはそんなに目くじら立てる話でも無いと思うけれど(※田久保氏の場合は、広報などへの記載よりは、その後市議会議長や副議長に虚偽の書類を見せて誤魔化そうとしたことが一番の問題で、それは市長としての信義問題だと思う)、自分の出自だとか本来の名前を隠しての公的な職業に就くことは、場合によっては「スパイ罪」に問われてもおかしくない話だと思うなぁ。日本でも「スパイ防止法」の導入が言われているけれど、それに近い話だと個人的には感じるところ。いずれにしても、他人のことをとやかく言うのであれば、自分自身に対しては何の疑念も言われない対応を示すべきではと思う。

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