2025年6月20日

内閣不信任案不信

最近では国会の風物詩的な存在になりつつある(?)「内閣不信任案提出」。今回も立憲民主党を中心に「出すぞ出すぞ」と脅しを掛けていたのに、結局は提出見送り。その理由としては、米国との関税交渉や不安定化する中東情勢などを考えて政治空白を作るべきでは無い事を挙げているけれど、そんなこと今分かった話じゃ無いはず。それを理由とするならば、内閣不信任案提出はしないから、関税交渉と中東情勢に専念するべきだ、我が党としてはこういう政策を提案する、位のことを言うべきじゃ無いの。結局は「オレオレ詐欺」じゃ無いけれど、今回も「出す出す詐欺」で終わったみっともない結末。

というか、毎回この「内閣不信任案」を出す話をしていて、与党が過半数を維持していて単独で否決できるときにはまだしも、今回のように与党が少数勢力になっているときにこそ威力を発揮するもののはず。立憲民主党単独で決めることも出来ないから、野党をまとめる努力が求められるのにそういうことをやった様子も見えまい。千載一遇のチャンスの時にそういう体たらくなんだから、そうで無いときにはもっとひどかったように感じますね。

来月予定されている参議院選挙は、多分自公の与党が議席を減らすのだろうけど、 3年前の選挙で大勝しているので、ある程度議席を落としても参議院での過半数は維持できるらしい。となると、衆参でのねじれ現象は続くけれど、逆に今回の体たらくや参議院選挙で予想外に自公が健闘して、米国との交渉でそれなりの結果が出たら、案外衆議院解散漱石に走るかもしれない。まぁ、それで内閣が替われば変わったで、また「内閣不信任案」を提出する理由も出来るわけだから、野党としては織り込み済みなのかも。でも、ある意味野党の伝家の宝刀でもある「内閣不信任案」を、毎回乱発していてはその威力も減退していき、最後は「オオカミ少年」で終わりそうな気がする。

当初は国民民主党のツボを突いた要求に、新しい政治の可能性も感じたけれど、結局やり方というか交渉というかネゴの仕方がまずくて、名も実もとれない結果に丸め込まれてしまった感じ。立憲民主党も、相変わらずお気楽極楽なことしか言わないし、残りの少数野党は過激なことを言ってコア支持層を維持することが最優先。内閣不信任案も良いけれど、こちらは「野党不審案」を出したい気持ちですよね。

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