三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の3メガバンクが、ATMの共同化に向けて検討に入ったというニュース。 キャッシュレス化が進み、ATMの利用も減ってしまい膨らむ維持管理費を削減するためという理由。ちょっと皮肉だなと思うので、もともとATMは窓口業務の効率化と人件費削減のために大量に導入されたものなのに、それが時代が進むとお荷物になるという事。まぁ、色々な場面で色々な要素でありがちな話ではあるけれど。
自分の場合は、現金を使うのは多くても月に数回。基本電子マネー(iDかSuica)で、お店によってはQRコードは対応しているけれどFeliCa系は未対応という場所も有るので、そういう場合にはクレジットカード払いかなぁ。今の所現金払いをしているのは、馴染みのお鮨屋さんくらい。ほぼ毎月のように通っている床屋さんも、以前は現金のみでしたがエアペイを導入したこともあり、今ではクレジットカード払いに。タクシーも、今は少なくともクレジットカード払いには対応しているし、電子マネー端末も殆どの場合利用可能だし。そうそう、地元の路線バスは、以前は独自のプリペイドカードを使用していて、これはチャージには現金が必要でしたが、昨年からクレジットカードのコンタクトレス対応に成ったので、今ではこちらで利用していてプリペイドカードへのチャージも全くしない状態に。街中の自販機も、最近では殆どの販売機が電子マネー対応になっていますし、本当に現金を使う機会が無くなりました。
経済の根幹でもある「お金(現金)」が、これほど急激に衰退していって電子マネーに置き換わっていくなんて言うのは、10年位前には殆ど想像出来ない状態だったのでは。まだまだ「現金社会」の日本ですらこういう状況ですから、電子マネー・電子決済が進んでいる海外の国々では、もっと深刻でしょうね。欧米などではチップの習慣があるからまだ現金のニーズは逆にあるのかもしれないけれど、電子決済でも「チップ」の欄があるくらいだから、そのうちにタッチ決済でチップを転送するサービスが普通になるかも。日本でも、「心付け」という習慣があったけれど、最近は所謂「コンプライアンス」から断られることが殆どですからね。まぁ、明朗会計になることは良いのだけれど、そう言うちょっとした気遣いというか思いやりみたいな物が、一見無駄に見えて実は物事が円滑に進む潤滑剤的存在だったような気もするのでちょっと残念というか心配な気持ちもありますね。
よく言われるように、何か災害が発生して電気が届かなくなり、それによって殆どの電子機器や端末が動作できないときに、今の状況ではどう対処するのだろうか。そういう時のために、少額でも現金を持ち歩くという意識も必要だと思うけれど、そういう時の臨時対応出来る機能として、例えば内蔵バッテリーで数日間は最低限の機能が維持される端末とか、それこそお店側は自店舗のQRコードを印刷して用意して置ければ、スマホ側が限度額までの購入はキャッシュできるようにして、通信や通電が再開したときにまとめて決済出来るような仕組みとか駄目だろうか。臨時的にプリペイドの機能に切り替えるようなことが出来れば、スマホとお店側の固有IDが使えれば、ローカルというかP2Pで決済処理だけでも出来るような仕組みが非常時には必要かも。現金利用がどんどん減っていくと、そのうちに現金を知らない世代が登場して、そうなると偽札詐欺みたいな事が流行るかもしれない。それって、そんなに遠くない未来の話のような気がします。
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