2025年6月18日

VISAタッチ決済独走(?)

ITmediaの記事から、VISAのタッチ決済が多く勢力を増して、既存のiD/QUICPayからの撤退が進んでいるという、個人的にはちょっと衝撃的な内容。でも内容的にはVISAというよりはクレジットカードのContactlessの話のような... 確かにVISA Touch(Contactless)が出来るお店は私の周りでも増えてきているんですが、まだこの記事で書かれているほどの勢力の変化は感じられません。それでも驚いたのは、市営駐車場の精算機でQRコード決済と並んで、FeliCa系は使用出来ないのに、クレジットカードのContactlessは利用可能になっていること。この駐車場は、30分ごとに100円が加算されて12時間で最大700円迄という料金設定。そのため多くの場合は700円以下の少額決済が殆どで、また現金利用者も多い予想されるので、手数料を少しでも下げたいという思惑なんでしょうね。

一方で「この端末はクレジットカード会社のContactlessに対応していません」みたいなメッセージを張り出しているお店もまだまだ見かける状態の浜松では、ちょっと気軽にコンタクトレスを利用するという雰囲気にはまだなっていない気がします。それでも記事の冒頭に書かれている、三井住友銀行がiD搭載型のクレジットカードの新規発行終了するのは、iDの推進役の一人と思っていただけに、これもかなりショックですよね。

ただ使う時(タッチ決済)の利便性を考えると、やっぱりFeliCa系は便利なんですよね。VISAなどのContactlessは、基本はクレジットカードを財布から取り出してタッチして使用。スマホだとGoogle PayやApple Payに設定して使用しますが、この時にユーザー認証(指紋認証や顔認証)後に利用出来るようになるから、どうしてもワンアクション余計に掛かります。以前も、Contactlessに対応している地元の路線バスを利用するときに、Apple Payを呼び出して顔認証するのは良いけれど、その場合だとデフォルト設定のMasterCardが呼び出されて、これはバス会社未対応カードなので、VISAを選択する必要が有ります。この時にまた顔認証が要求されるので、バスに乗るときにスマホ片手にウロウロすることに。Apple PayでのSuicaは認証無しで利用出来るけれど、基本認証作業が必要になる○○ Payは、そのままスマホをタッチするだけのFeliCa系決済と比較すると、やはり面倒に感じてしまいます。それに処理速度の反応にしても、記事に書かれているほど早いとは感じないけどなぁ。

インバウンド需要を考えると、国際標準でもあるContactlessは今後利用数も増加すると思うけれど、だからと言って日本国内に既に存在している便利なサービスを無視する必要も無いだろうし、そこは悩ましい所。例えばSuicaの優位性は、交通から買物まで透過的に利用出来るところだと思う。そこが今のContactlessの弱みでもあると思うけれど、今後どんどん地方からContactlessへの導入が始まると、それも変わってきそう。記事では、Contactlessの還元率の高さなども指摘しているけれど、それはそれでちょっと本末転倒なような気がするし、やはり利便性が最大の利用動機になるのでは。いずれにしても、今でもそれぞれの決済方式が乱立しているので、レジで精算するときに「○○で」といちいち言うのが面倒。個人的にはコンビニで清算する時、7/11のように自分でパッパッと決済手段を選択して実行出来る方が好みで、他のコンビのように店員さんに「○○で」と言って画面に出して貰うのはちょっと面倒な気がしますねぇ。いずれにしても、あと数年もすると勢力図は大きく変わってくるんだろうな。いつの間にEdyが消えていったように(マテ)。


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