アズキの起源が日本である、という論文を出しました。Scienceじゃい!https://t.co/9zIjE1qkYb
— 内藤健 (@drk0311) May 29, 2025
ネットで見つけた、小豆の起源関してゲノム解析をして日本が期限であると確認したというスレッド。プレスリリースにもまとめられているけれど、こういう内容の情報を見ると、個人的にちょっと心が揺さぶられるというか、「おぉ~」という感情が沸いてくる。いゃ、別に私が小豆の専門家でも無いし、農業に詳しいわけでも無いし、ましてやゲノム解析に馴染みがあるわけでも無くて、その「解析された内容」では無く「解析の過程・工程」が、プログラミングのロジックを組み立てることに似ていて、それがスッと腑に落ちると感動というか、何か凄く爽快な印象を受けるんですよね。
私も一応ソフトウェアエンジニアの端くれだったし、若い頃はそれなりにコーディングやプログラムデザインみたいな事もやっていたので、この辺りは多少なりとも知識や経験があります。一時期は「ソフトウェア工学(Software Engineering)」なんていうものを勉強していたりしていた時期も。で、それなりにそういうソフトウェア開発の現場で仕事をしていると、実は最初からデザインをして開発する機会というのは、多分殆ど無いんですよね。多くの場合は、既存のソフトウェアの改修というか、修正だったり機能追加だったりという、「今目の前にあるものを理解して、必要な変更を加えて行く」作業だと思います。かなり強引だけれど、その既存プログラムを解析して、どの様なコンセプトやデザインの基、何故その様な実装(=コーディング)をしているのか、そこを先ず理解する仕事が自分的には「ゲノム解析」みたいな感じだなぁと思っています。で、原本ソフトウェアの内容理解が出来たところで(※殆どの場合は、100%の解析は無理で、必要な部分だけとか、ある程度推測で済ませて、それで後から痛い目に遭うのだけれど)、今度は必要な機能追加や修正作業をしていくのが、系統を探るような作業に近いとも感じる所。
そういう性癖(笑)なので、例えば全く畑違いな分野なんかでも同様で、例えば車やバイクの改造とかレストア系の動画だったり、DIYで古民家再生みたいな動画などは、その内容は理解出来ないことが多いけれど、その工程だったりなんでそういう判断をしているのかとか、そういう部分を知ることができる・体験することができるのが、自分的には魅力に感じるんですよね。だからYouTubeの登録チャンネルには、そういう系統のアイコンがずらっと並んでいたりします(笑)。同じような理由で、「調理」というのも同様。元々自炊をして居た事も有って、調理することに抵抗も無いし好きでもあるので、こちらの登録チャンネルも一杯あったりして、逆にソフトウェアエンジニアらしきチャンネルは一つも無い(笑)。まぁ、そういう理由から今回遭遇したこの小豆起源の論文も、自分の琴線に響いたというわけです。
「日本起源」と聞いてしまうと、ますます想像の輪が広がるのが、日本での小豆の利用方法の独自性。海外からの訪日観光客の動画を観ていて、結構日本ユニークな食事として彼らがビックリするのが「あんこ」の存在。海外でも色々な種類の豆は食用に利用されているけれど、日本のように甘みを付けてデザートとして利用することは殆ど無いらしい。勿論、塩味というか醤油味で食事のおかずにも使うし、豆腐などの原料にも欠かせない。豆乳も、今では普通に利用されているけれど、そこから「豆乳チーズ」とか「豆乳バター」みたいなものが造られて、これがビーガン用の素材として利用されているというのも面白い発想。世界には「豆が主食」という国も多いと思うけれど、ここまで「豆を使い倒す」国は珍しいんじゃ無いだろうか。それも、日本起源として昔から利用されていて、さらにはより効率良く利用出来るように、色々と工夫されてきた結果なのかも。ソフトウェアの場合は、20年とか30年とか、まぁコンピューター(自分の場合はホスト系では無くパソコン系なので)最長でもそんなくらいの時間経過ですが、こういう植物の場合だと何千何万年というオーダーになるわけで、そこに隠れている偶然だとか工夫改良だとか、もしかしたら何か当時としては科学的な知見が生まれて生かされていたのかもしれないということを想像することが、ある意味快感というか歴史と時間の壮大さを感じる瞬間だったりします。
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