2025年6月16日

生き残る仕事

佐々木俊尚氏が取り上げている、生成AIがこれまでの仕事を肩代わりしていく時代に、それでも人間の作業が必要でしかも高収入が見込める仕事に関しての投稿二つ。 

要するに、AIと同じ土俵である「デジタル世界での作業」は、どんどんAIに移っていくだろうけど、物理的な実社会の仕事に関しては、まだまだ人出が必要だし、場合によっては「人材不足」という需給バランスから、昔には無かった付加価値が生まれて、これまで以上の高収入が期待できるというもの。よくよく考えてみたら、書かれている仕事って「3K」とか言われて、ちょっと前までは避けられていた仕事なんですよね。

ただ、この中の仕事でも、今後AIというか人工知能の発達とともに、機械系の技術も加速していくだろうから、例えは「拝観券差修復ロボット」とか「配電検査修復ロボット」みたいなものは、遅かれ速かれ登場してくることは確実。確か今でも下水道の検査ロボットみたいなものは利用されているし、さらに小型化高機能化していけば、逆に人間が作業できない環境でも利用できるようになり、どんどん置き換わっていくと思う。

私の知り合いの弟さんが昔大学を卒業して就職するときに、宮大工の道に進むと聞いてびっくりしましたが、 その弟さん曰く、別に「宮大工」になるわけでは無く、そういう技術を身につけることで将来の建築技術習得とか適用出来る能力を獲得して、より付加価値の高い仕事を請けられるようにしたい、みたいな、年齢には珍しい長期的計画をもった人物で、その後も実力を発揮しているようです。最近の大工さんの人手不足もあって、今後は引く手あまたであることは確実だと思うけれど、「技術力」って、組織だけで無く個人でも重要だなと再認識します。それに、そういう手仕事の技術って、使えば使うほど上達していく物だし、失敗や成功の経験の密重ねがさらに高品質な技術へと繋がるわけで、ある意味一度始めたら前に進むしかない理想的な仕事と言っても良いかも。

私が就職した時代からしばらくすると、商社系とか金融系とか、そういう方面の企業の人気があがり、自分のような理系よりも文系の方が人気がある時代でした。それが少し前から文系人気が落ちてきて、理系の人気が高くなり、昔は言われたことも無いような「リケジョ」なんて言う言葉も生まれるほどに。考えてみたら、文系関係の仕事はどんどんデジタル化やそれこそAIで代替されていくけれど、形作る仕事はまだまだ機械化されていない部分が多いわけで、今後は「理系」とまでは言わないけれど「理系的センス」みたいなものは職種にかかわらず必須になるでしょうね。考えてみたら、スマホやパソコン利用は今はもう常識ですし。こちらの記事では、大学よりは工業高校へ行けと書かれているけれど、そういう傾向はどんどん強くなるだろうし、案外「高専」の人気が再び上がってくるかも。

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