2025年5月20日

日本版ESTA

以前から言われていた「日本版ESTA」を28年度から導入するという共同通信の記事。始まりは米国のESTAで、その後欧州やアジアでは韓国とかシンガポールとか、今では多くの国で導入されている事前申請。一種の簡易版VISAみたいなものと言えば、当たらずといえども遠からずかな。 

米国への渡航では、私はESTA導入前、ESTA導入直後、ESTA導入後、とほぼ全てのフェーズでの入国経験をしているけれど、最初の頃は手間も時間も掛かって「何なんだよ」と言う気持ちでしたが、最近ではほぼパススルーに近い状態で入国することが出来るようになりました。そういう事例を見て学習しているのか、シンガポールは短い期間にあっと言う間に自動出入国システムまで昇華させていて、この辺りは彼らが凄いのか、蓄積が凄いのか、多分両方が理由だと思います。

少し前だと、日本で犯罪などを犯して強制退去させられた外国人が、偽名やパスポートを変更して簡単に再入国している事例も伝えられていますが、そういう部分はこの仕組みでどれだけ防ぐことが出来るんだろうか。アメリカのESTAの場合は、基本パスポート番号に自分の名前や住所などが紐付けられているだけで、パスポートが変わってしまうと、また上方はリセットされてしまうので、どれだけ信用度が担保されるのか個人的には良く分からない。有効期間内に何度も渡航するような場合には、2回目、3回目と信用度は上がるかもしれないけれど、それも2年経過したらリセットされるわけですからね。

個人的には、やはりパスポートも電子化されて、それこそ入国管理のブースで端末にタッチしたら、そこで個人認証と渡航歴など全部把握されて、問題無ければそのまま通過出来るような仕組みにして欲しいですよね。それこそ、マイナンバーカードと組み合わせて、より信頼性が担保出来るような仕組みが出来れば、スマホ一つで世界中旅行出来るような仕組みも可能な気がするけれど、そこは各国での仕組みも違うので難しいかな。時々成田空港で帰国すると、外国人用の入国審査ブース前には、何重にも取り巻いた長い長い列が出来ていることがありますが、成田空港はもう少し拡張しないと流石に可哀想な気がします。欲を言えば、今のようにインバウンドが急増する前に準備出来ていればという気はしますね。

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