2025年5月20日

コメ価格

備蓄米の放出で少し下がったコメ価格が、今週は再び50円以上値上がりしたのだけれど、その理由がスポット価格がJA経由の卸値の倍近くまで上がっていて、これが結果的に小売価格の価格高騰を維持している理由ではと言う毎日新聞の記事。コメ価格が下がらないことに不満を示す消費者の様子は毎日流されるけれど、その原因の一つがこういうビジネス行為であることはもっと伝えられるべきでは。結局は、需用のあるところに供給を管理すれば、高利益の商材を売ることが出来るという、商売の基本みたいな話なのだから。

江藤農水相の軽率な発言が批判されているけれど、まぁ伊の発言は流石に擁護できる部分は無いと思うけれど、何故報道はその軽率な発言を言うばかりで、「お米を支援者から貰って飼ったことが無い」という事が、場合によっては贈賄にも取られる可能性があることを言わないのだろうか。お金じゃ無いから興味が無いと言う事なんだろうか。大臣の軽率な発言も、今の時流では一番やるべきでは無い事だということ共に、その行為の背景をもっとちゃんと伝えるべき何じゃ無いだろうか。これもマスコミが大衆というか反与党反自民に迎合しているからなんじゃ無いだろうか。

で、大臣としては、どうせ受け狙いをするならば、「大臣として農水相の直売所を造りたい」くらいのことを言えば良いのに。実際に備蓄米を放出して、流通大手のJAが多くを落札したのに、実際に市場に出てくる量は僅かな状態が続いていて、その理由原因としては、備蓄米を加工して小売りなどに販売する工程の手間が指摘されているわけだから、そこを何とかする対策を早急に提案する必要が有りますよね。今後は、大手以外の中間業者と直接数量を減らして配布する事で、より速やかに市場へ備蓄米が流通する仕組みを考えるらしいけれど、もう少しそういう先手をどんどん打つような仕組みにして欲しい。変な話だけれど、JAでなくても全国的に有名なお店なり、大手のスーパーなんかに、直接玄米から精米して自分達の値付けででも安く販売するような協定みたいなものが出来たら、短期的にはグッと直ぐに価格も落ちたんじゃ無いだろうか。それこそ、イオンとかドンキとかのプライベートブランド米とか用に提供したら、彼らは直ぐに商品化して目玉商品として売り出して価格下落に貢献しそう。

もう一つ重要なのは、今が今年の秋の新米田植えの直なわけで、ここである程度の増産を見込んで作付面積を増やしたり、収量の多い品種に切り替えるなどをしないと、先食いしている今年の新米が昨年のように不足することになりかねない。それが発生してしまうと、結局は2年続けてのコメ高騰が続くことになり、そうなるとますます買いだめとか流通での価格つり上げみたいなものが増えてくる気がします。そう言う事を事前に注意するような発言こそ、今の大臣はするべきなのでは。また、ここで大規模な増産をすると、数年後には「米余り」が今度は批判されるかもしれないけれど、その時には今回放出した備蓄米へどんどん回せば良いわけで、そう言う意味では備蓄米も流通工程の加工工程が間に合う程度にどんどん放出するべきだと思う。で、余ったら備蓄米へと転換すれば良いわけですからね。だから今年から2~3年は大幅増産する予定で、それで余って批判されるとしてもそれは予防措置として必要な行動だったと思います。

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