2025年5月20日

静かさの価値

佐々木俊尚氏の引用から、英国での車内迷惑行為に関しての記事。インバウンドの人達が日本に来て感心する、違いを感じる事のトップ項目の一つが「日本の公共交通機関」で、その内容も運行時刻の正確性から、車内や駅施設の清潔さ、整列乗降時のスマートさ、そして車内の静粛性は毎回登場する項目。

最近では、そう言う事に反発してなのか、より目立つからなのか、この引用記事と同様に車内で大音量の音楽を流して、それを配信している訪日観光客もいるみたいだけれど、鉄道会社は「迷惑行為」として本当に取り締まってほしい。今は文字通りの大音量だけれど、自分達世代だと車内での「ウォークマン騒音」が問題になったことを記憶していると思います。実質初の「オープンエアー型ヘッドホン」を使用していたウォークマン(WALKMAN)は、その分音漏れを大きくて、通常の音量でも結構回りに「シャカシャカシャカ」音が漏れて、それでトラブルになる事も。移動しながら音楽を聴くという行為というかカルチャーが無かった時代に、突然それが始まったから、殆どの人にとっては戸惑い行為だったと思いますが、まぁそれと似たような事なのかな。

正直なところ、乗車時に電話が掛かってきてどうしても出ないといけない場合でも、通話する声は出来るだけ小さくするものだけれど、中には「をぃをぃ、そんなビジネスの話回りに聞こえて問題無いのか」と思うくらい大声で話しをする人もいて、あれも同類の問題だと思う。さらに言えば、最近は見なくなったけれど、数年前だと車内で大声で話しをしているインバウンドグループとか結構目立っていて、あれも当人達は悪気は無いんだろうけど、回りに居る人にとっては迷惑な話。特に彼らって、纏まって座るわけでも無く、隣が空いていても通路を挟んで反対側に対面で座るとか、散り散りバラバラに座りながらも大声で話しを互いにするとか、ちょっと日本人とは異なるカルチャーがあるから、どうしても摩擦が生まれてしまう。それでも、最近は日本旅行のマナーというルールというか違いみたいなものがネット等で流れるからでしょうか、そう言う事は以前に比べると減ってきたように思います。で、増えたのはそう言う事を逆手に取っての「迷惑行為」系配信者みたいな存在ですね。

 その国や人達の文化や背景もあるとは思うけれど、やはり閉鎖空間内で特定多数の人が一定時間同居する状態なのでから、自分の気持ちよさ獲得よりは、相手の不快さを生まない行為の方が優先すると思うなぁ。まぁ、欧米人の場合とか東南アジア系の人達は、基本熾烈な競争社会の中で生活しているから、日本人よりも旺盛な性格というかそういう所を気にしない気はしますが、でも最近のインバウンドの人のコメントなどをYouTubeなどで見聞きしていると、やはり彼らにとってもそう言う事はストレスなんですよね。だから、そう言う事の殆ど無い日本が凄く得意に感じるし、実際そういう環境に数日数週間いてみると、多分自分自身の気持ちよさというか自由さに感動するんじゃ無いだろうか。そう言う意味では、これも日本の美徳というか「常識」として維持したいところだと思う。

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