2025年5月10日

Changi Airport T5

私もよく利用する、Singaporeの空の玄関口Changi Airport (SIN)の第五ターミナル(T5)の建設がスタートしたという記事。「Changi」と言えば、世界の空港ランキングでは常にトップを争うBest Airportの一つで、現在の規模でも世界有数の空港の一つ。ターミナルに関しては、最初に造られて最近改修され、さらに大規模な球形施設「JEWEL」を併設したT1。次に造られてANA便も利用していてこちらも改修されたT2。さらに新しいT3が「コの字」型に並んでいて、そのターミナル間は徒歩移動も可能ですが、早朝から深夜にかけてライトレールが連絡していて、さらに凄いのは制限区域外(一般エリア)と制限区域内(出国後エリア)それぞれ路線があって同様に移動出来る事。そして、主にLCC用のT4がT2の西側少し離れて設置されているのが現在のターミナル構成。

その現在のターミナル群と同程度の敷地が東側の海側に広がっていて、そこにほぼT1~T3をあわせたくらいの規模のT5を造るという壮大な計画。Changiには4,000m級滑走路の、RW02L/C/R-RW20R/C/Lの三つの平行滑走路で運用されていますが、現在の年間利用者数は約8,000万人だけれど、T5供用開始後は年間1億4000~5000万人の利用を想定しているらしい。T5が出来たら、SQとScootがT5に集約されて、現行のT1~T3はアライアンス毎に別れるんだろうか。いずれにしても、贅沢な悩みですね。

成田空港は、現在の年間離発着数が30万回で利用者数は約4,000万人。それに対してチャンギ空港は、年間離発着数はそれ程変わらない約33万回なのに、利用者数は約5,900万人と1.5倍近く違うのは、SQも含めて基本国際線しか就航していなくて、A380等大型機の就航が多いからかな。成田の場合は国内線もあって、こちらは羽田と比較して中小型機利用が多いので、その影響もあるのかも。仮に成田空港が新ターミナルを開設後も、現行のT2(赤組ターミナル)を残して利用しても、年間1億回には届かないだろうなあ。Changiの場合、本当に24時間色々な国際線が離発着しているから、乗り継ぎにしてもいつでも出来ますしね。

私が初めてSingaporeへ行ったのは2010年。当時のSingaporeも近代的なビルが建ち並ぶ都市国家で、正直日本以外で初めて「ここなら永住してもいいかな」と感じたくらい。その当時は、空港の周りとかまだまだ開発途上で、空き地が広がっていたり、市街地に入ってもMarina Bay Sands周辺にも空き地が広がっていましたが、この15年位の間にどんどん開発・再開発されていき、そういう場所は近代的な高層ビルだったり、商業施設が建ち並ぶようになり、さらにSingapore国内の実質的な移動手段であるSMRT (Singapore Mass Rapid Tranportation)は、どんどん路線が延びているし、毎回訪問する度に驚くことの繰り返しでした。まぁ、Changi一つだけのSingaporeと、国内に多数の空港のある日本とでは事情は違うけれど、国家としての成長スピードというか勢いは全く違います。そこには、光と影があるのだけれど、あの活力というかエネルギーみたいなものは、今の日本に一番必要な要素だと感じますね。

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