数日前に、オーディオメーカーのHARMANが、DENONやMarantzを配下に持つ企業を買収するというニュースを聞いて、「えっ、DENONとMarantzが一緒になるの」とビックリ。更にビックリしたのは、その買収元のHARMANがいつの間にかSamsungの子会社になっていると聞いて、「えっ、あの高級オーディオのHARMANが?!」と更にビックリ。更にさらに、本田雅一氏のこの件に関しての解説記事を読んで、またまたビックリ。知らない間に、オーディオメーカーの世界はそんなに再編が進んでいたんだと、ちょっと浦島太郎状態です。
私がオーディオに目覚めたのは、オーディオ機器マニアの叔父の影響で、自宅のオーディオルームにはJBL/TANNOY/YAMAHAのスピーカーに、アンプ類もMcintosh/Marantz/DENON等複数保有していて、スピーカーと組み合わせて視聴出来るようになっていました。レコード用のターンテーブルのメーカーは忘れてしまったけれど、カセットデッキはNakamichiのデッキで、さらにオープンリールも2台はあったなぁ。とにかく当時小学生位の自分にとっては、この叔父の家に行くのは楽しみで、その圧倒的な音場に子供ながらに感動したものでした。この叔父の影響が自分の人生では大きくて、何度か当時の秋葉原へも連れて行ってもらい、それが講じて「電子ブロック」をお年玉で購入して、電子回路の世界に嵌まっていき、ラジオやアンプを自作するようになり、更に高校生時代に工業高校に行った友人が当時の4ビットマイコンのデモをしたのをきっかけに、パソコン(当時は「マイコンピューター=マイコン」)の世界へと沼るわけです。
叔父のレベルには当然到達出来ないけれど自分なりに仕事をするようになるとオーディオ製品を集めるようになり、PionieerのLaserDiskを核に、カセットデッキは憧れのNakamichi、スピーカーはYAMAHAの本当は1000Mが欲しかったけれど流石に無理で600Mというヤツだったかな。アンプはSANSUIのプリメイン。CDプレーヤーは、確かSONY製で、これがよく壊れた記憶があるなぁ(SONYタイマーは何度も経験している)。モニターはSONYのPROFILEで、40kg位ある重量級。アパートが畳敷きだったので、そこだけ沈んで困りました(笑)。その経験から、後年プロジェクターに嵌まったんですが、当時はまだ光量が十分ではなくて、それで暫くするとまたモニターに戻ったんですが、最近の小型軽量高機能プロジェクターを見ていると、また戻りたくなりますよね。当時は海外メーカーは高価すぎて手が出ず、基本国内メーカーを購入していたけれど、今ではSONYとYAMAHA意外は全てSamsung傘下になったり消えてしまったブランドもあるのは寂しいですね。
記事を読んでビックリしたのは、高級オーディオメーカーが車載システムに結構傾倒している事。最初にLexus UXを購入したときに、車内オーディオのオプションでMark Levinson (+30万円以上)があると聴いて「えぇぇぇぇぇぇ」とかなりビックリしました。私がオーディオに嵌まっていた時期でも、Mark Levinsonのアンプと言えば1台100万円コースだったし、ある意味当時のオーディオ好きの憧れの一つ。Lexusの標準のオーディオシステムもそこそこ高性能のものでしたが、試しに視聴してみるとやはりそこはひと味違います。でも、走行中に聞いたらどうしても走行ノイズは発生するし、憧れだっただけにそういう環境で使うようなメーカーじゃ無いよなと言う理性が勝ちました(笑)。でも、今後自動運転がどんどん標準化されてくると、車内オーディオや映像システムのような「車内AV(Audio-Visual)システム」は重要な差別化になるだろうから、こういう方向に投資していくのは正しいんでしょうね。寂しさを感じつつ、これが時代の流れなんだなと何となく納得してしまう記事でした。
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