日刊スポーツの記事から、一番厳粛な雰囲気になるであろう結びの一番の立会直前に、「はっけよい!」と野次が飛ばされた事に、解説者として放送に参加していた中村親方から苦言が呈されたというもの。まぁ、野次を飛ばす方は気軽な軽率な思い出言うんだろうけど、席取りにとってはその勝負で自分の番付なり成績なりが決まる重要な「仕事の直前」な訳だから、気持ちを乱すような事はやって欲しくない。一方で、その程度の事で同様して本来の自分の取組が出来ないというのは未熟という意見もあるかもしれない。どちらも正論だと思うけれど、個人的には「取組」「立会」の手順を乱すものとして、やはり厳しく対応するべきだと思う。
最近は流石にそう言う事は経験していないのですが、10年位前のアメフトの試合だと、試合中に笛を吹く人が結構いたんですよね。アメフトは審判が複数人いて、プレーが終わったり反則があったりすると、笛を吹いてプレーを止めます。逆に言えば、状況がどんな状態で荒れ審判が笛を吹いたら、そこで「プレー終了」なんですよね。これは、例えば審判が間違って笛を吹いた場合も同様。私も一時審判をやっていたことがあって、よくあったのが直ぐに笛を吹けるように口にくわえたまま走ったりすると、その衝撃で笛が吹かれてしまうこと。だから先輩から言われたのは、笛は付いている紐で手の甲に付くようにしておき、必要な的にはその手(私は左手)を口に近づけて吹け、というもの。また、仮にスタンドからファンが吹いた笛でも、それが著しく試合を妨害していると判断されると、そのチームの反則になったりするんですよね。
サッカーなんかだと、一時期レーザーポインターでの妨害が言われましたよね。アメフトでは余り聞いたことが無いけれど、それでも全く無いわけじゃ無い。逆にアメフトの場合は、相手のオフェンスの時には、QBのプレーコールが聞こえないように、スタンド中から声援を出してノイズで邪魔するのは反則じゃ無いとか言うのが面白いところ。 特にカレッジフットボールなんかの場合、スタンドはホームチームのファンがほぼ埋めたりしている場合が多くて、その雰囲気は異様なものの場合が多いし。まぁ、許されているときは最大に盛り上がり、そうで無いときには静粛にするという「メリハリ」が重要でしょうね。
相撲などは、スポーツとは言いつつも日本の「儀式」的要素もあるし、発祥は逆に自社での「興行」でもあるわけだから、イベント的な要素が含まれていてもおかしくはない気がします。只に本の国技ということで、スポーツの中でも神聖なものというか一つ別格なスポーツみたいな意味合いはあるとはおもう。ただ、そういう事情は会っても一番緊張する立会の瞬間に、膝かっくんさせるような行為をするのは許せませんね。そう言えば昔陸上競技をしていたとき、中学生の時かなぁ、スタートで使用するスターティングピストルの火薬音そっくりなオモチャのピストルを、やはりスタンドから鳴らされた事があったなぁ。思いっきり集中しているときにああいうことをやられると、本当に頭にくるし、それでタイミングが狂ってしまい記録はボロボロになるんですよね。それでフライングを繰り返して失格になったりとか。スポーツの発展には、競技者や競技システムの発展だけで無く、それを支えるファンのリテラシー向上も合わせて必要ということなんでしょうね。
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