2025年5月18日

駅名? 町名?

この話を読んで感じたのが、浜松市の区割りの話。浜松市が周辺市町村と合併して政令指定都市になった時に、旧浜松市は中区、東区、南区、西区、北区、の5区に区割りされ、旧浜北市が浜北区に、それ以外の引佐郡等の郡部が天竜区に区割りされて、7区でスタートしたんですよね。そのため、「浜松市○○区の××で事件があり」みたいなニュースを聞くと、大体浜松市のどの辺りなのか想像出来るようになりました。

ところが行政効率化という事で、浜松市内の5区が纏まり「中央区(※北区の一部は例外)」、浜北区と北区の一部が「浜名区」に、そして天竜区はそのままで、一気に3区に統合されてしまいました。結果浜松の住所表記は、旧浜松市内の場合とほぼ同じで、単に「浜松市」と町名の間に「中央区」というほぼ無意味な中間修飾語が入るだけに。「いゃ、昔の浜松の住所と同等なら分かるだろ」と言われるかもしれないけれど、Xの引用のように幾つも鉄道駅があるわけでは無いし、結構自分が住んでいる周辺以外の町名なんて知らない場合が多いわけです。 

私は仕事や以前生活していたこともあり、実は浜松市内の地名よりは都内とか横浜周辺の地名の方が土地勘があるというか、JRや私鉄や地下鉄の路線図と結びついて何となく位置とか移動距離なんかも把握出来るんですが、浜松市内の地名となるとからきし駄目。地方都市なので車移動が主流で、そう言う人だと街に良いどうしている道沿いの地名なんかにも明るいんでしょうけど、私は必要なときにしか運転しないから地名では無く場所や建物で記憶するんですよね。例えば「○○病院」とか「○○マーケット」みたいな感じで。大体自宅近くの「イオンモール浜松市野」なんて、「市野」という地名が入っているけれど、実際にモールが有る場所は「浜松市中央区天王町」という場所で、「市野(町)」は2ブロックくらい離れた隣りの地区ですから。今でも不思議なのは、なんで住所名にあわせて「イオンモール浜松天王」にしなかったのか。実はこの「天王町(てんのうちょう)」という地名は、昔の明治天皇だったか昭和天皇だったか、「天皇行幸」で訪問されたことを記念して「天王町」という町名にしたという話を子供の頃に聞いた記憶があるんですが、やはり「天皇」と「天王」が被ることを回避したんだろうか。

閑話休題。東京は、確かに鉄道路線網が文字通り網の目のように走っているから、確かに地名よりは駅名で話をした方が分かりやすいことは確かかも。隣り合わせのブロックにいても、利用する路線が異なればイメージも大きく異なりますからね。そうそう、この一連の引用を読んでいて思いだしたのが、関西の神戸の話。大阪から神戸にかけては、阪神鉄道、JR西日本、阪急鉄道がほぼ並行して走っていて、南側(瀬戸内海側)から北側(山側)にかけて、「阪神より南(下)」「阪神とJRの間」「JRと阪急の間」「阪急より北(山側、上)」という地域区分が生まれて、それがまぁ地域カーストみたいな扱いになっているらしい。私は新入社員研修を大阪のチームで受けたんですが、そこでそんな話を聞いて笑ってしまいました。神戸出身の同期が「会社に入ってまで『上の子、下の子』と言われるとは思わなかった」とぼやいているのが印象的でした。地域名では、そういう特徴があればそういう区分というか分類も生まれるだろうけど、一般的にはやはり人気路線の人気駅周辺というのが、ある意味ステータス的意味合いが生まれてくるのかも。

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