2025年5月14日

谷島屋連雀店(旧本店)

浜松市にそれなりの期間在住していない人には、なんの話なのかちんぷんかんぷんな話題かもしれませんが、地元の老舗書店「谷島屋(やじまや)」の、昔の本店現在の連雀店が5月末で閉店するというもの。記事にもあるように、この場所のビルは谷島屋書店の本社ビルで、だからビルの1F/2Fにあった書店も「谷島屋本店」と以前は呼ばれていました。それが駅ビル「メイワン」のオープンとともに8Fに谷島屋がオープンして、こちらが「本店」と名乗るようになったので、元の本店は「連雀店」に変わってしまったもの。浜松に戻り、初めてこの旧本店へ行ったときには、その変化を知ってちょっと寂しい気持ちになったものです。

高校生くらいまでの時期には、谷島屋書店の市内店舗数も少なくて、この連雀店以外だと2~3店舗しか無かったんじゃ無いだろうか。また、当時の書店規模としてもかなり大きくて、特に書店で1F/2Fに別れているなんていうのは驚きでした。兎に角、当時の気持ちで言えば「日本中の書籍・雑誌がここに集まっている」くらいの感じでしたね。まぁ、その後初めて東京駅前の八重洲ブックセンターへ行ったときには、更に衝撃を受けるわけですが(笑)。今では例えばイオンモールに入っている未来屋書店とか、結構大きな書店も増えているけれど、当時の市内の書店は殆どが家族経営の小規模書店で、そんな中で谷島屋書店(本店)は読書好きの自分としては夢の国でした。

高校卒業後は、浪人-大学-就職と浜松を離れて、名古屋や千葉/東京/神奈川と浜松よりも遙に賑やかな場所でずっと生活していたので、書店に関しても大規模店が当たり前みたいな感じになっていました。八重洲ブックセンターは勿論、マルゼン本店とか、蔦屋とか、蔵書数何万冊なんていう規模の書店があちこちにありましたから。そんな中でも、浜松に戻り駅ビルの現在の谷島屋本店に初めて行ったときには、ちょっとその規模にビックリしましたけど、やはり物足りなさは強く感じますよね。実は、浜松に戻ってからも毎週金曜日には横浜のオフィスに通っていたので、帰宅時に新横浜駅での新幹線乗り換え時間で駅ビルキュービックプラザ8Fの有隣堂には毎週入り浸っていました(笑)。浜松駅ビルの谷島屋本店の方が広いことは広いのだけれど、やはりああいう場所の書店は売れ筋の雑誌類とか人気書籍中心で、自分が読みたい買いたいと思う分野の書籍は余り扱ってくれません。そういう時には、月に一回位は八重洲ブックセンターに行くのが決まりだったなぁ。

閉店理由は現在の本社ビルの老朽化という事で、今後は解体後新本社ビルを建築することにな様ですが、新ビル竣工後連雀店を再開するかは未定らしい。実は現在の連雀店が有る場所は、浜松市の中心地点で有るJR浜松/遠鉄新浜松駅からは少し離れた場所(徒歩15~20分位)にあり、それこそ市役所に用事がある時についでに寄るならば良いけれど、わざわざ書店に行くだけの目的で行くにはちょっと厳しい場所でも有ります。昔は、回りに書店が無いからそれでも本店(=連雀店)まで通ったけれど、現在は駅ビルにもあるし市内にもいろいろな書店店舗が存在するから、来店機会はグッと減ってきていることも事実。となると、新本社ビルが出来ても再開されないかもしれませんね。ここが創業の場所ということなので、例えば専門書中心の小規模な書店コーナーでもいいから開設してくれないだろうか。まぁ、書店業界も厳しいから中々そこまでの余裕はないかもしれない。昔の思い出をを辿りつつ、閉店までに一度行ってこようかな... なんか、そんな思い出をなぞることが増えていきそう。

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