2025年4月16日

Fox Hunting

久し振りに聞いてビックリした、携帯電話の「偽基地局」問題。私は「基地局」と聞くと、どうも昔の「PBX( Private Branch Exchange/構内交換機)」のイメージがあって、今のサーバーラックくらいのものをイメージしてしまうので、一体どこにそんなものを置いて騙しているのか不思議な印象が先ず浮かびます。ちょっと調べてみると、今の家庭用無線ルーター位のサイズで「フォムトセル」端末とかあるから、その気になればその程度のサイズで周囲数十メートル位をカバーするものはありそう。

記事に掲載されている実際の症状を見ると、多分電波強度が強いから今では国内では使用されていない2G(GSM)なんていうモードに強制されるんだろうけど、それはそれで仕様として問題ある気もするなぁ。まぁ、実際には4G/5Gしか国内ではサポートしていないけれど、万一の場合(非常時通信)の時に、4G/5Gが使用出来ないときに3Gとか接続可能に無理にでもしないといけないと思うけれど、でもそれを拒否するわけにも行かないだろうから、この辺りの判断は難しそうな気もしますね。しかし、記事に登場するXユーザーの方は、かなりのプロだと思うけれど、GSMにフォールバックするだけじゃ無くて、その先が中国のキャリアーとなると更に怪しくなりますね。あくまで個人的な妄想・想像の類ですが、もしかすると国内に在住している中華系の皆さんが、通信コストを抑えるために裏ネットワークを張っていたりして(笑)。まぁ、今の時代、そんなことをわざわざするよりは、VoIPの方が簡単だし通話品質も高いだろうし、なんと言っても基地局として電波をやり取りするということは、今回の様にばれてしまうリスクもありますからね。

引用されているXの投稿の最後に、このユーザーは日本国内に来ている中国人観光客をターゲットにした仕掛けだろうと推測しているけれど、そう考えると腑に落ちる気はします。多分調べてみたら、中国人観光客が多そうな地域にこういう偽基地局が集中していたりして。ちょっと話は変わるんですが、アマチュア無線の遊び(技術競技)で「Fox Hunting(狐狩り)」というものがあって、隠されち場所発信されている電波(送信機)を、受信機を使って方向を調べて、三角測量の方法で位置を特定して、その「送信機=狐」を見つける競技なんですが、これで偽基地局のFox Huntingとかしたら面白そう。最も今の技術なら、そんな面倒な事をしなくても高指向性アンテナ一発で偽基地局の所在を特定出来るでしょうけど。

しかし、電話(スマホ)を使用した詐欺行為は、元祖とも言うべき声色を真似た「オレオレ詐欺」から、警察や保険会社等を絡めたストーリー性のある誘導で現金を振り込みさせる「振込詐欺」など、電話機自体は詐欺師側と被害者側の会話を繋ぐ役割だけだったものが、今や接続詐称する重要な要素(コンポーネント)になってきているんですねぇ。少し前に、新宿警察署の番号から着信する詐欺が話題になったけれど、あれだって企業内コールセンター用の機能を悪用したものだし、今回の場合もある意味今は使用されていないけれど、その気になれは利用可能なリソース(資源)を活用(悪用)したものだし、本当に悪い事をしようとする人は色々考えるし工夫するよなと、逆に感心してしまいます。こうなると、我々エンドユーザー側も、例えば受信モードのピクトグラム位は確認する癖を付けるとか、中々対策は難しそう。Fox Hunting対策も、「イタチごっこ」というオチかな(マテ)。


0 件のコメント:

コメントを投稿