政府の備蓄米が放出されて、それも一次二次くらいまで実行されていると思うんですが、店頭のお米価格は中々下がらない。テレビ等の報道では、4,000円を切る価格で販売されている例もあるみたいですが、自分の周りをざっと見渡す限りでは、4,000円台を維持している様子。今後、4月中旬から5月にかけて更に備蓄米が放出されて、それでやっと4,000円を切るかどうかという状況らしい。
テレビの報道等では、中々価格が下がらないことを繰り返しているけれど、一つ疑問なのは政府からの備蓄米の卸価格は分かっていて、その中で最大の購入先であるJAは必要経費だけ上乗せして販売すると行っているので、そこで必要経費も分かるだろうし、それでも価格が下がらないということは、想定外の経費が掛かっているのか、誰かが途中で利益を乗せているのか、その辺りこそメディアが調査取材をして、実際どういう状況なのか確認するのが仕事じゃ無いかと思うんだけれど。仮に、その経費だけで2,000円位掛かっているならば、お米の原価が2,000円を切らないと3,000円台の販売価格にはならない。でも、5kgで2,000円の原価とすると、60kgの卸価格は24,000円になるんだけれど、確か以前のJAの買い取り価格って、もっと低かった気がする。
販売価格も問題なんだけれど、やっぱり一番元になる農家の卸価格が、これまでの価格が適切だったのか、それとも補助金などで何とか生産が繋がっていて、実は1年前の2,000円台の価格というのは、かなり厳しい価格だったのか、そういう評価を今するべきだと思うなぁ。大体、国内のお米の消費量がどんどん減少しているため、米余りにならないように減反政策も進められていたところに、多分複数の要因が運悪く重なって今の「米不足」状態なるものを作り出した気がする。個人的には、昨年でしたっけ、米の先物相場がスタートして、実際の米の需要とは別に米価格を誘導して利益を獲得する人が増えたわけだから、この影響が大きいんじゃ無いだろうか。一次「消えた21万tのお米」という話があったけれど、相場操作のために大量に購入するとか言うこともあるんじゃ無いのか。
例えば今回の反動で、来年お米の増産をすることになると、来年は逆に「米余り」になって価格が暴落するかもしれない。ただ、そう簡単に米の生産量を増やすことも難しいと思いますよ。新たに田圃を準備するにしても、直ぐに田植えをしてお米作りが出来る分けでは無いし、大体そのための人出なり機械化なりだって只で湧いてくるわけじゃ無いわけだし。今年の生産には間に合わないでしょうね。それに、昨年の夏前の米不足から、今年の新米が先買いされて、その分も含めて増産しないと今年の生産量も不足することは明らか。個人的には、一時的に海外からの輸入をして凌ぐことを政府としては進めるべきだと思うけどなぁ。ただ、それでお米の価格がまだガクッと下がると、国内の生産者は困ってしまい米農家からの離脱が増えるかもしれないから、痛し痒しですよね。ただ、以前の米騒動のときにはタイ米が緊急輸入されて、でも種類の違いから国内で売れなかったけれど、今はカリフォルニア米を筆頭に日本の中粒米も増えているから、そういう所を柔軟に利用するべきだと思う。そういう指導というかリーダーシップを、政府はもっと見せないと、今のまま高止まりから更に値上がりして行くだけの気がする。
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