2025年4月18日

政治は現実世界

以前は自民党に批判的だった人材を、この夏の東京選挙区の参議院選挙候補者の一人にリストアップして物議を醸していた話。その候補者であったのが、浜松出身と言われていた、渡部カンコロンゴ清花氏。生まれは旧三ヶ日町ですが、中学から東部地区へ引っ越したのか、高校は東部の名門校富士見高校卒業。その後大学は浜松市にある、静岡文化芸術大学へ進学しているから、「準浜松出身」くらいの感じかな(笑)。 

残念ながら自民党の公認は最終選考で届かず、今回の顛末を説明するnoteを自らアップしています。この内容を読む限りでは、事前に流布されていた「反自民」「左翼的」というような風評とは逆に、前向きな考え方を持っている人で、別に自民党候補者として選挙に立候補しても良かったんじゃ無いかと言う気がします。自分なりの理想を掲げて、それを実現しない与党や自民党批判をしてきたけれど、社会の色々な仕組みやこれまで見えなかったものが視野に入るようになると、彼女自身も書いているように「100点満点」以外を否定してしまうことで、結局は何も実現しないジレンマを強く感じたんじゃ無いだろうか。

見る人の立場によっては180度の変質変容とも言われかねない今回の状況に関して、今回公開したnoteのような説明を、事前に公開していたらここまでの批判・非難は受けなかった気がします。候補者選択の公平性担保のために、そういう発言や若しかしたら応募していることも開示できなかったのかもしれないけれど、そこは残念。往々にして、こういう対局の経験をした人が現実的な解決策を求めて、飛び込んでくる機会は重要だと思うんですよね。理想と現実のギャップを自ら認識しているから、より現実に即した意見や批評が出来るだろうし、それって特に短期に支援が必要な人達には重要な事じゃ無いだろうか。逆に、自民党に見切りを付けて野党に転身して自分の理想実現を模索する人が居ても良いと思う。そう言う交流というか、ある意味新陳代謝だと思うし、活性化に繋がることで、現実的な問題解決に繋がる切っ掛けになると思います。

今後彼女がどの様な方向に進み、どの様な活動をするのかは現時点では不明だけれど、再び政治の世界で自分の目標達成を目指しても良いし、政治の世界を多少なりとも知ったから、再び反対側のNPO側の人間として対峙する活動でも良いと思います。必要な事は、現実に目覚めたことで、一つ一つが小さな事でも確実に実現して前進して、その成果を少しずつでも大きくしていくことで、彼女自身の夢の実現に近づくだろうし、彼らが支援が必要と思っている人達に対しての支援も増えて行くはずだと思います。これは自分が何十年も経験してきた仕事でも同じで、より良い製品を作りたいという気持ちは変わらないけれど、そのためには明日売れる製品を作らないと次に繋がらないし、そこは色々な妥協と協調が必要な世界であることは同じ。良い意味で「理想と現実のギャップ」を身に染みて知ったこう言う人が、現実的なバランス感覚の中で上手く世の中を改革してくれるような気がします。

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