2025年4月19日

Battery Issues

ある意味深刻な社会問題でもある、バッテリーの廃棄問題。お笑いコンビ「マシンガンズ」 のメンバーで、清掃員芸人としても有名な滝沢氏のコメントだけに、説得力ある話。実は、この「バッテリー廃棄」に関しては、浜松市はかなり先進的だと思うんですが、月に1回設定されている「特定品目廃棄日」に、乾電池などと一緒にリチウムイオンバッテリーやニッケル水素電池を廃棄する事が可能で、さらにバッテリーが膨張しているようなものでも、同様に廃棄可能なんですよね。モバイルバッテリーも同様に廃棄可能。例外は、電動自転車などに装備されているバッテリーや、車のバッテリー類で、これらはさすがに業者対応になりますが、所謂家電で使用しているバッテリー類(乾電池やボタン電池も含む)は、市が対応してくれているのは多分すごく希少では無いだろうか。さらに電子たばこの類いも、バッテリーが取り外せる物は外して、外せない物は「特定品目」として廃棄が可能。

他県や他の市町村の例を知らないので、今回の記事のように「バッテリー廃棄がいかに難しいか」という話を聞くたびに、浜松市には心の中で拍手したい気分に。私が地元に戻ってきて今年で18年立ちますが、私が記憶している限りでは最近始まったわけでは無くて、私が地元に戻ってしばらくして、でも少なくとも10年くらい前から「特定品目」として廃棄できていたと思います。以前はコンパクトカメラなんかも何台か所有していたので、それらの内蔵バッテリーとか、その後のデジタル一眼レフカメラのバッテリーとか、結構処分でお世話になりました。乾電池やボタン電池同様、端子部分にセロテープを貼って、万が一にも短絡(ショート)しないようにして、年に何回か廃棄していました。

「なぜ浜松市はそこまで出来るのか」という理由を自分なりに考えてみると、浜松市は自動車メーカー、オートバイメーカー、さらにはヤマハ、カワイなどの楽器メーカーとか、結構バッテリーに関わる工業都市と言っていい地域なんですよね。それら大手の研究所や開発施設、さらには製造工場も多く存在しているので、そういう廃棄物処理をする環境だったり技術には恵まれているんだろうか。理由は不明だけれどこういう措置が提供されているのは非常に助かります。

自分がパソコン開発に関わりだした頃は、まだバッテリーの稼働時間も短く(NiCd Battery)寿命も短く、また大きく重いこともあって、ノートブックパソコンといえども外付けバッテリーが普通でした。開発中でも、ちょっとテストで充放電を繰り返すと、あっという間にメモリー効果でバッテリ容量が半減してしまうし、昔はまだバッテリーの安全対策も途上だったので、バッテリー担当者は結構危ない目にも遭っていたみたい。今もやっていると思いますが、バッテリーパックに五寸釘を打ち込んで発火や爆発しないか確認するテストがありましたが、冗談で無く命がけだったみたい。最近でも、粗悪な互換バッテリーの発火事件が時々報道されるけれど、バッテリーってエネルギーの塊な訳で、手榴弾くらいの気持ちで扱った方が良いと今でも思っています。その後安全性も高くなり、バッテリーの素材もいろいろ改善されて、さらにパソコンの薄型競争なんかもあり内蔵型が主流になったけれど、パソコンのリユース制度が無かったら、廃棄処分にかなり悩んだでしょうね。浜松市の今の取り組みというか、バッテリー回収の仕組みがエコシステムとしてうまく機能しているならば、是非全国に展開して欲しいと思います。

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