連休最後に出かける用事があり、この時路線バスを利用して浜松駅まで出かけたので、早速「コンタクトレス@遠鉄」を試してみました。近くのバス停まで移動すると、うまくいかなかった場合用に念のためNice Passも胸ポケットに用意しておき、iPhoneを片手にして準備をします。ロック状態からサイドボタンをダブルクリックして登録してあるカードを呼び出しますが、このiPhoneでデフォルト設定しているMasterCardは、残念ながらこのコンタクトレス@遠鉄では未対応のまま。そこで、カードのリストから利用可能なカードからVISAを選択して、カードリーダーにかざす状態にしておきます。
バスが到着して乗り込むときに、何時もならば整理券発券機の上部にあるNice Pass用の端末にタッチします。今回はそのもう一歩上の手すりに固定されている、このコンタクトレス用の端末にiPhoneをタッチさせると「ビッ!」という音がして認識されたようです。その後30分ほどかけて終点の浜松駅に到着。降車するときも同様に、iPhoneのサイドボタンをダブルクリックをして登録カードを呼び出し、最初に使用したVISAカードを選択して、Face IDで認証をして使用可能な状態にして、運転席横の端末をタッチします。こちらも「ビッ!」とすぐにアラームが鳴って無事認証完了。さすがにSuicaの高速タッチに慣れていると、ちょっともどかしさを感じますが、iDで精算するときよりは速く処理されている感じです。
日頃利用しているAndroid (Pixel)のiDやSuicaに比べると、ダブルクリックして使用カードを選択して顔認証してと、余計な手順が面倒と言えば面倒だけれど、これまでのように専用のカードを準備して利用してまた財布に戻すという動作よりは楽な気はします。もう一つのメリットは、利用した分はカード会社の明細に記録が残るので、ある程度把握しやすいということ。ただし、Suicaのように1回毎の利用履歴では無く、1日単位での履歴なので、同日に複数回バスを利用したりすると合算されて請求される事が違うので、そのあたりは我慢しないといけませんね。そういうメリット・デメリットはあるけれど、何度もNice Passカードをシャツのポケットに入れたまま洗濯して再発行したりしているので、個人的にはこのコンタクトレス方式の方がありがたいと感じます。
昔は、数千円程度までの少額決済は現金、それ以上の決済ならクレジットカードみたいな棲み分けがあり、その現金決済部分を電子マネーや今ならQRコード決済が肩代わりするようになりました。このコンタクトレスは、クレジットカード側から見たら、そういう一回の金額は少ないけれど利用回数は多いような決済分野への進出ツールになるんだと思います。言い方は悪いかもしれないけれど、カード会社側からしたら「薄利多売」で売り上げ確保、利益確保する戦略なんでしょうね。昔のように、カード券面をプリントして利用明細をカード会社に送付していたような時代だと、こんな使い方にはとても耐えきれないけれど、必要な処理はすべて電子的行われて、一度装備(端末)を設置すれば後は全部自動的に処理が行われるこういう仕組みなら、薄利多売でもペイできるんだろうなぁ。個人的には、iDやSuicaの利便性も捨てがたいけれど、決済手段が集約できるなら乗り換えても良いかなぁと言う気がします。
0 件のコメント:
コメントを投稿