2025年2月19日

ゴミ箱はインバウンド対策

佐々木俊尚氏が紹介している、大阪道頓堀の食べ歩きポイ捨て対策でもある、圧縮ゴミ箱の設置。どこかで聞いたような話だなぁと思いだしたら、2年ほど前に書いていた「スマートゴミ箱」の話ですね。私も個人的にここで「インバウンド対策には色々必要だけれど、ゴミ箱設置はその中でもトップクラスの優先事項」という事を何度か書いていますが、訪日観光客が困惑することの多分トップ3に入るのが「日本にはゴミ箱が無い」問題。まぁ、それなのに街中や道路がゴミ一つ無い位に切れないことが逆に目立つわけですが、そう言う変な美徳と実用性を混同しない方が良いと思う。

アメリカのNew YorkとかChicagoとかの大都市へ行くと、各ブロック毎に大きなゴミ箱が二つ三つ並んでいて、みんな飲み終わった馬鹿でかいカップを捨てたり、ランチのゴミを入れたりしていて、たまに溢れている場合も有るけれど、こまめに清掃担当者が回っているんでしょうね、そんなに散らかっている印象もありません。それが彼らの日常だから、気軽にファストフードを購入して食べ歩き飲み歩きするのも問題と思っていたら、飲み終わったカップやゴミを捨てる場所が無くて、結局それらを一日持ちながらホテルへと戻ることも多いんじゃ無いだろうか。

日本でも昔は結構街角にゴミ箱を見かけたけれど、多分家庭ゴミの持ち込みとか人件費等の理由に、やはりオウム真理教の化学テロで一気に減ったと思います。その記事で紹介していた「スマートゴミ箱」が今回取り上げられている道頓堀での話でしたね。このゴミ箱はアメリカのメーカー製らしいけれど、IoTを活用すればゴミの堆積状況のモニターは出来るから、それで回収時期も分かるだろうし、今ならカメラ機能を設置して街中の治安維持と不法投棄防止も兼ねることが出来るでしょう。何なら自走機能をゴミ箱に付けて、満杯になったら自動的にからのゴミ箱が移動してきて、満杯のゴミ箱と交代するみたいな仕組みだって、道頓堀とか路面が整地されていて地域を限定したものなら可能では。

課題は、コンビニのゴミ箱がそうなったように、家庭ゴミとか本来その場所に廃棄するべきではないゴミが投棄されていくことでしょうね。この辺りはやはりカメラ等での履歴保存をして監視するしか無いのかなぁ。ある程度固定した不法投棄の場合には、人員を配置して監視するとか、まぁその辺りまでやる手間とコストを出すか、だからゴミ箱は設置しないという方向に行かざるを得ないのか、微妙な所だと思いますね。観光地に限定すると、テイクアウトのお店が集中しているような地域ならば、こういうゴミ箱設置の補助金とかだすとか、そういうお店が共同で設置する場合には補助するとか、何かWin-Winの形が作れれば、案外設置も進むような気がします。今年は訪日観光客数も、4000万人超えすることは確実そうだし、それだけ増えてきた外国人対策という意味でも、こういう設備投資は重要な気がします。

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