2023年11月25日

スマートゴミ箱

コロナ禍も開けて、訪日観光客もコロナ禍以前の状況に戻りつつある現在、再び「おもてなし」という事も言われ始めたけれど、その一つとしては「ゴミ箱の設置」は重要だと思う。 確かに、日本の「綺麗さ」は訪日観光客が驚く日本の素晴らしさの一つで、しかもそれが殆どゴミ箱が街中に無い状態で保たれていることに二度ビックリするのは良く聞く話。ただ、そういう仕組みに慣れている日本人や日本在住者は兎も角、そんなことを経験したことも無い諸外国からの放置に観光客にとっては、コンビニで飲み物や食べ物を刈田は良いけれど、それをその後何時間も手に持って移動する事は苦痛でしかない。

ゴミ箱が街中から消えたのは、こちらの記事にもあるように当時のオウム真理教の地下鉄サリン事件の影響だけれど、あの事件が発生したのは1995年なので、もう30年近く経過することに。ああいった市街地での化学薬品テロがもう無いとは言えないけれど、しかしゴミ箱も進化してきているのだから、今の時代のゴミ箱を考えて設置しても良いのでは無いだろうか。ゴミの多くの部分を占めると思われるペットボトルや缶飲料は資源でもあるのだから、それを返却(廃棄)すると、例えばマイナンバーカードにポイントが溜まるとか。今の日本が、ゴミの無い状態を前提にしているので、その辺にゴミを捨てる心理が抑えられているのだけれど、そういう意識の無い訪日観光客だとか、その意識が限界を超えて、ついポイ捨て仕舞うような自体になれば、一気にその境界線は崩壊してどんどんゴミが目立つようになると思う。所謂「Broken Windows Theory(割れ窓理論)」だと思う。

逆に、ゴミ箱を設置しても、どんどんゴミ箱の中にゴミを吸収して外に見せない方法があれば、そしてそのゴミ箱を「ゴミ箱」と認識させない工夫があれば、その周辺にゴミが散乱するという事も無くなるのでは。例えば、ゴミの投入口をペットボトルや缶コーヒー位のものしか通らないようにする工夫は既にされているけれど、今の時代なんだからカメラでゴミの形状を解析して、もし家庭ゴミを持ち込もうとしているようであれば「このゴミ箱はペットボトル/缶飲料専用です。それ以外のゴミや家庭ゴミの投棄は止めてください」みたいなアナウンスを自動的に流すとか。持つと単純に、ドラム缶くらいのゴミ箱を多数設置して、それこそ1時間に何回も中身を回収して常に空きがある状態にして置けば、外に散乱することも無いだろうし美観も損ねない気がする。その分人件費が掛かる訳だけれど、それこそドラム缶毎回収して底に新しいからのドラム缶をおいていくような「自動回収運搬機」みたいな者なら、今でも作る事は可能では。

シンガポールなどでは、街中でゴミなどをポイ捨てするとかなり高額の罰金が科せられたと思いますが、例えば観光地等でも美観地区などでのポイ捨てには罰金を科したりしたらどうだろうか。その分、各所にゴミ箱は設置してこまめに回収するなどの対策も必要だけれど、そうしないと「観光立国」としての確立は出来ないと思う。例えば、公衆トイレ位の規模の設備が設置可能ならば、中に自動分別機脳をもったゴミの収集・分類・圧縮・廃棄の自動化システムみたいなものを組み込めないだろうか。一種の「小型ゴミ分別自動化工場」みたいな拠点を作れば、その周辺の「ゴミ投入口」から投入されたゴミが地下通路を自動的に運ばれてここに集積され、ここで一時処分加工したものを、本来のゴミ集積所に集めて最終処分するみたいな。ゴミを捨てずに自分で管理処分する、というのは日本人の美徳だと思うし、末端レベルでの効率化の一つのアイデアだと思う。でもそれとは別に、全体で一つの処分方法を考えて、集中的に処理するアイデアがあっても良いんじゃ無いだろうか。無法地帯なる事が一番の懸念ならば、そうならないルールなり罰則規定なりを決めてもいいと思う。昔の経験値も重要だけれど、今の時代に合ったやり方というのも大切だと思いますね。

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