2024年9月17日

United × Starlink

UAがStarlinkと提携し、2026年から機内インターネット接続サービスをStarlinkに切り替えるというニュース。今の国際線Wi-Fiサービスも、衛星通信経由で接続しているけれど、如何せん回線容量が少ないから利用出来る内容も限定されていて実用性としては乏しいのですが、Starlinkとなれば地上で一般的なWi-Fi APを利用するのとほぼ同等の接続が可能なので、かなり画期的な気がします。ただ、いくらStarlinkと言えども、機内の乗客300~400名位のユーザーが一斉にアクセスしても問題無いのだろうか。記事では、映画や動画コンテンツも可能みたいな事を書いているけれど、ある程度機内のキャッシュサーバーに置くとしてもどうだろうか。ただ、航空機だと1万メートルくらいの高度にいるわけだから、地上からのアクセスに比べたらちょっとだけ有利かも。

来年初頭から日生実験を開始して、2026年後半から主要路線と地域路線の旅客便でサービスを始める予定とのこと。しかも、無料での利用を予定しているというのは立派。うーん、UA MP 1Kステータス維持を、2026年までは考えようかなぁ(笑)。実証実験は、アメリカ大陸横断便とか中心だと思うけれど、国際便だとやはり日本路線は主要路線の一つだろうから、比較的早く導入されるんじゃないだろうか。まぁ、Starlinkが導入されたからと言って、フライト中ずっとインターネットアクセスするわけではないけれど、一度ANAのWi-Fiサービスと比較してみたいですね。今の衛星通信経由のアクセスでは、メール送受信が精一杯で、しかもVPNを噛ませたりすると不安定というのが私の印象だから。 

で、今回の記事を見ていたら関連記事にZIPAIRが昨年実証実験を進めるというニュースがあったんですね。どういう状況なんだろうか。あと、ハワイアン航空とかカタール航空も導入しているようで、今後航空業界のトレンドになるのかも。確か機内Wi-FiはPanasonicがやっていたけれど、Panasonicの巻き返しはあるのかな。でもなぁ、Starlinkは自前の何千という小型衛星で地球を囲むネット環境を作っているからあれだけの実績があるわけで、そこから準備しないと出来ないだろうし、それは今から初めても10年20年の話になると思う。

機内で地上と同程度のネット接続が出来るようになったら、同様の環境にある例えば新幹線の車内Wi-Fiとかどうするんだろうか。より有利な条件である新幹線よりも、飛行機の方が快適なWi-Fi環境を提供しているとなると、ちょっとJR各社も困るんじゃないだろうか。でも、新幹線にStarlinkというのもオーバースペックのような気がするしなぁ。私も、一時期Starlinkの自宅導入を考えていたことがあったんですが、先日購入したLexus NX350+にはWi-Fi AP機能があって、au回線で4Gの回線経由でのネットアクセスが可能なのでちょっとStarlinkへの興味が薄れてしまいました。でも、バックアップ回線は合った方が良いし、なんと言っても衛星通信なので電源さえ確保出来てこちらからアクセス出来れば、衛星が使用不能になる事はまず内だろうから、それは地上基地に左右されるWAN(docomo/au/Softbank)よりは可用性が高いことは事実。後は、万一の場合のために維持する経費に納得出来るかですよね。Lexusの場合も、1,100円/月のコストが掛かる訳ですが、これくらいならスタバのコーヒー二回分なので何とか我慢できるけれど、Starlinkだと月額6,600円+設備費掛かるとのことなので、ちょっと悩みます。自宅に引いているNTTの光回線を止めて切り替えるならペイできるけれど、光回線は光回線で高速性は必要だし。難しい。

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