2023年10月18日

動かすことの重要姓

熊本市が始めたという、ロボットを使用した不登校支援策についての記事。「分身ロボット」を利用して、不登校生とが授業などに参加することを計画していると言う話ですが、「分身ロボット」といえば、病気などで外出出来ない人がリモートで操作して「ロボットカフェ」などで仕事をする「OriHime」を先ず思い浮かべます。 OriHimeも、市よきの頃は小型の掌サイズのものだったけれど、最近は自走式の子供くらいの丈のものも有ったはず。若しかしたら、その当たり提携まで行かなくても技術協力みたいな事をやっているのかも。

個人的にOriHimeの事を知って興味を持ちだしたのは、自分の記事では5年位前なんですが、その記事の中で「以前テレビで見たことがある」と書いているから、もしかしたら「ガイアの夜明け」当たりで視聴したのかな。当時から独創的で凄く面白く興味深い取組だと感心したんですが、今では社会的な認知も進んで大きな可能性を感じさせる技術というか手段というか、かなり浸透してきていること事実。実は当時この話を聞いて知った時に、目と耳の代わりにロボットを作って配置させるよりは、例えばスマホとかあちこちに点在するパソコン等にちょっと細工を入れて、その中に仮想化したエリアを作ったら、そこに今のOriHimeのパイロット(操縦者)がログインするような形で、そのデバイスの目(=カメラ)と耳(=マイク)を使って、自由にあちこちを擬似的に訪問できるようにしたらどうかというアイデアがありました。システムリソースの一部をブラックボックスにして、そこをOriHimeパイロットが自由にアクセス出来て、自分の目と耳を接続出来るようしたら、もっと簡単に外の世界を体験出来るし、そのリソースを提供する方も一種のボランティアみたいな形で貢献出来るんじゃないかと思ったわけです。

でも、直ぐにそれは技術的には面白いけれど、多分当事者にとっては余り利益は無いんじゃ無いかと言うことを感じるようになりました。切掛は、OriHimeのカフェなどでベッドに横になりながらも分身ロボットを操作して、お客さんや仲間と回渡したり仕事をしたりする様子を見たから。その時感じたのは、パイロットにとって外部の人と話が出来る=情報交換できる事は、勿論大きな喜びの一つ何だろうけど、分身ロボットが自分の代わりに移動したり手を動かしたりすることが、実は最大の喜びじゃ無いのかと言うこと。左右を見たりするのも、カメラを切り替えて視界を移動させるのでは無く、実際にOriHimeが左右に動いて見ることが、自分が顔を動かして周りを見ていることに繋がる訳で、そう言う「動作」が伴う事が重要何じゃ無いかと感じたわけです。極端な話、ファミレスなんかでよく見る猫型ロボットにOriHimeのパイロットが接続出来るようになったら、もっと面白いことが出来るのかもしれないし、パイロットの人にしても今以上に充実した経験になるんじゃ無いだろうか。

将来的には、それこそ二足歩行型ロボットとか、手の部分に関しては腕とか指の動作とか、もっと自由度が高くて色々なことが出来るようになれば、さらにパイロットの人達の気持ちも変化していくんじゃ無いだろうか。何て言うか「普通の事が出来る」という事が一番大切なように感じます。多分、動作の所はかなり現実的なんだと思うけれど、そう言う細かな動作を指定して実行させてフィードバックを受ける、「通信」のところが今の5Gでやっとで6G位の性能が無いと厳しいのかも。あと、パイロット側も操作が複雑で多くなればそれに対応するのも難しくなるだろうから、マクロみたいな形で有る程度操作や動作を補助するような仕組み必要かも。その当たりは、実際に動作する分身ロボットのデザインや仕組みにも影響されるから、「分身ロボット向けデザイン」みたいなものが、今後は若しかしたら要求されてくるかも。無人ロボットの活用先として、食品配送等が有力な候補とされているけれど、あれだって分身ロボット化出来れば、もっと簡単にでも信頼性の高い物になるんじゃ無いだろうか。その時は、今の分身ロボットの「パイロット」は「ドライバー」と呼ばれた方が適切になるかも。熊本市の支援に関しても、学校に通うだけで無く、そこから仕事にも繋がるようなことが可能ならば、今は事情があって引き籠もるしか無い人にも収入の身近開けるだろうし、間接的とはいえ外の世界との繋がりが出来れば、本人が少しでも外に対して関わってみようという動機付けになるかもしれないし。是非熊本市で成功して欲しいし、これは全国の自治体で試してみる価値があるのでは。

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