2023年10月2日

リニアの利点

今年も大雨による新幹線の運休が発生して、結構大きなトラブルになったんですが、東海道新幹線は盛り土の上に線路が通っているので雨に弱いというのは今回初めて知って驚いた話。いゃ、回りよりも高くして盛り土にしているから、降り注ぐ雨も下に流れていって安全だと思って居たんですが、実際はそうじゃ無いらしい。で、今からその盛り土をコンクリートの高架構造にするのは事実上無理なので、だからこそリニア新幹線が必要という記事。 

東名高速道路と新東名高速道路の補完関係を見るまでも無く、二重のバックアップは何にでも必要で、それも並べて二重化するのでは無く出来るだけ異なる条件で二重化した方が、耐障害性が高くなるのはサーバーだけの話じゃ無い。リニア新幹線は、まずは品川名古屋という限定区間開業が予定されているけれど、名古屋からなら新幹線だけで無く、近鉄経由での大阪行きもあるし場合によっては北陸経由の路線もあるので、案外冗長化はある気がする。東京から名古屋までの路線が、東海道線・東海道新幹線以外だと、かなり遠回りな北陸新幹線経由しかないから、リニア新幹線の果たすであろう役割は大きいだろうなあ。

この記事を読んでいてちょっと意外だったのは、浮上走行するから線路を通じての振動も無く、また地震の影響も受けにくいという話。確かに、東海道新幹線であれば16両の車両が高速で失踪するわけだから、その振動は線路を通じた回りに影響するだろうけど、リニア新幹線は浮上走行しているから地面との接地面は発車と停車の直前直後を除けばゼロ。影響が大きそうなトンネル通過時は、突入時の空気圧は大きいだろうけど、振動が無い分トンネルの寿命にも影響するんだろうなぁ。トンネル内への振動も無いし、通過時間も短いならば、一旦トンネルが開通してしまえばその周辺への影響が少ないというのも納得出来る説明。そうなると、川勝知事の言い分がますます不合理に感じてきますね。

トンネル工事の影響が懸念される大井川流域の自治体首長が、山梨県のリニア実験線や山梨県内のトンネル掘削工事の視察をしたらしいけれど、あれって静岡工区の工事再開の地ならしだろうか。大井川の水が凄く特殊な水で、絶対にトンネル工事で流出させてはいけないみたいな理由があるならまだしも、大井川の見ず使用に問題が無ければ、極端な話天竜川の水を引っ張ってきても実際には問題無いはず。それならば、現在提案されている工事中に流出する分の水を、ダムで調整して戻すというのが一番現実的だし影響も少ないのでは。リニア新幹線は静岡県を通過するだけだろうけど、それによって東海道新幹線の恩恵が大きくなることは確実何だし。場合によっては、掛川駅にひかり号停車ダイヤなんて言うのが設定されたり、静岡駅停車ののぞみ号とか出来たら、大井川流域市町村にも大きな恩恵になるはずだし。浜松は贅沢言わないから、1時間に2本ひかり号が停車してくれたら十分です(笑)。

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