2023年10月10日

波乱の試合 (3)

この連休中に続いた、波乱の試合シリーズ。最終日は3試合が行われたのだけれど、それまでの2日間ほどの「波乱」はなかったようです。ただ、3試合のうち胎内ディアーズvsエレコム神戸ファイニーズ戦が、アメフトでは珍しい「16-16」の引分けというのが、ある意味「プチ波乱」だったかも。 

アメフトの場合、得点数は、

  • 1点: TD後のトライフォーポイント(TFP)で、キックが成功すれば1点獲得
  • 2点: TD後のTFPで、プレー(ランかパス)でボールをエンドゾーンに持ち込む(これも「タッチダウン(TD)」と呼ぶからややこしい)か、相手チームが持ち込んだボールをエンドゾーン内でダウンさせるセーフティの場合、2点獲得
  • 3点: フィールドゴール(FG)キックが成功すれば3点獲得
  • 6点: ランかパスでエンドゾーン内にボールを持ち込むと6点獲得
の4パターン。だからTDを奪えば、最低で6点、TFPが成功すれば7点ないし8点が得られます。相手にTDを奪われて、7点先行されている場合、FG 2回でも追いつけない設定というのは、なかなか面白いし微妙だと思う設定。逆に、逆転を狙ってTFPで2点を狙って失敗すると、6点のままというのもなかなかムズムズする設定です。

FGの場合、キッカーにもよりますが、ゴール前30ヤードの地点からキックする場合、ゴールポストまでの距離10ヤードに、キッカーまでの距離(7ヤード位)が追加されるので、47ヤードのFGキックになり、大体これくらいがキック成功の確率が高い限界。50ヤード以上のキックが安定して成功すれば「名キッカー」と言われるし、逆にゴール前10ヤード位のキック(27ヤードFG)でも失敗する場合も有るので、このFGもある意味アメフトの醍醐味。TFPのゴール前3ヤードからのキックも、一般的には「オートマチックポイント」と呼ばれるくらい、当たり前に入るであろう得点扱いされていますが、それでも時にはキックが失敗する場合もあるから面白い。

得点が明確に倍数関係になっていないので、アメフトの試合で同点引き分けというケースは余り聞きません。試合ルールというよりは、リーグのルールで引き分けしないように4Q終了時点で同点の場合は、オーバータイムとして第5クォーターを設定したり、タイブレーク(TB)としてサッカーのPK合戦みたいに特定のポジションからプレーを開始してより多くの得点した方が価値みたいな形式で勝敗を決めるのですが、時間も有限だしいつまでもやっていられないので、NFLでもオーバータイムで決着が付かなければ引き分けという設定があります。今回ちょっと不思議だったのは、以前は4Qで同点立った時には、タイブレークをしなかったことで、そうか今シーズンは延長無しなんだと再認識した次第。確か2年前だったかな、それまではタイブレークで必ず決着を付けていたと思うんですが。4Q迄で試合終了を確定されるというのは、試合会場の時間割とか、そういう理由もあるのかもしれない。この日も、この会場では朝の10:30からよるの20:00過ぎまで、4試合開催されましたからね。これもある意味波乱と言えるかも。

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