2023年8月29日

とにかく批判したい人達

福島第一原発からの処理水放出と、それに反発する中国に対して、「両国は冷静に話合いを」と最もらしいコメントをする、共産党の小池晃書記局長。記事最後のコメント部分である、

「(前略) ... 率直に言ってメディアも『安全なんだ』ということが基調になった報道になっている」と不満げに語った。 

の意味が、最初良く理解出来なかったのですが、何度か読んでみて「そういうこと?!」と理解したのは、

  1. 放出に理解を示す回答が多いと指摘される
  2. 「処理水」と言っているが、その内容・中身に関しては知られていない
    ※彼らは未だに「汚染水」と言っている訳ですからね
  3. メディアは、これまで(自分達と同じように)処理水の不安を煽ってきたのに、今は掌返しをして「安全」を言うようになっている
  4. それが不満
と言う事ですよね。

例によって、彼らも含めて放出反対をしている人達は、「(政府・東電は)「処理水」と言っているがそれは安全な物では無い」と言うだけで、具体的な理由説明は上げずに単に政権不安や批判を煽るための材料にしているだけ。 少し前に、鳥海不二夫東京大学教授のネット空間での傾向調査で、処理水放出対しての反対は、立憲民主党、共産党、れいわ新選組支持者に顕著という話があったけれど、だから政党幹部もそういう発言をするのか、そういう発言をするからそれを支持する人しか集まらないのか、まぁ両方だろうなぁ。結局、IAEAを筆頭に科学的には全く問題無いことが確認され、それによって、あの韓国政府ですら処理水に問題無く放出に対しても反対しない立場になった事で、国として反対しているのは事実上中国だけになったことへの焦りもあるのかも。

彼らが全く解決する意志がないと思うのは、風評被害対策に関して、

共産の風評被害対策を問われた小池氏は「汚染水、アルプス処理水の放出を中止するのが風評被害を防ぐ一番の手立てではないか」と述べるにとどめた。

というところで、それならば処理水放出前には風評被害が無かったことになるのだけれど、彼らの目にはそう映っていたのだろうか。それに、もう貯水タンクを増設することが出来ないという物理的制約解決のために、複数のアイデアが検討されて、コストや安全性等の観点から希釈した処理水の海洋放出が最も効果的であると決まったわけで、それに対しての具体的な反論となる根拠は何も無い。何時も何時も「地元の人達の安心が」とか「(処理水をすり替えて)汚染水がぁ」と言っているだけ。そういう態度って、やっぱり中国共産党の態度にも繋がるというか似ているところがありますよね。

で、彼らはいつも 「この問題に対して冷静な話し合いで問題を解決する努力をしていくべきだ」と、両者の話合いで解決するべきと言うことを言うのだけれど、相手が聞く耳を持たない場合はどうするんだろうか。いつも感じるんですが、これって「虐め問題」は話合いで解決するべきだと言っているのと似た構図ですよね。いじめられる側は「被害者」で、いじめる側は「加害者」なわけですから、本来ならばいじめる側の行為を諫めて止めさせるべきでは。全ての事柄が「話合い」で解決するなら、共産党だって与党ともっと話合いをして、自分達の理想とする政策なり、困っている人達を助ける政策を成立させて行けば良いのに、それに対してはそんなことをやらないから、こういう時のこういう発言を「お花畑」と揶揄されるんでしょうね。こういう時に、お仲間である中国共産党に対して、「批判するのは自由だが、国民を扇動して一般市民に迷惑を掛けるのは筋が違う」くらいのことをガツンと言えば、共産主義には賛成しないけれど、政党としては少しは見直すのだけれど。結局は、政策実現能力が無いから、こう言う事で騒ぐことくらいでしか存在意義を示せないという事なんだろうな。

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