2023年8月30日

ジャニーズ問題

昨日報告された、ジャニー喜多川氏による性加害問題の調査報告。 被害を訴えた元Jr.メンバーの内容を全面的に認めて、現社長の辞任や解体的な組織(会社)の出直しを要求するなど、ジャニーズ事務所に対しては予想されていたとはいえ、かなり厳しい内容。その会見の中では、これまでこの件に関しての報道姿勢を疑われたメディアにも言及されたけれど、正直その内容はすごく限定的だったように思います。

被害を受けたJr.メンバーは数百人とか言われる規模で、幾ら他人に相談するには難しい事案・内容・環境だったとしても、それだけの規模の不祥事が、これまでほとんど取り上げられることなく問題視されてこなかったことは、やはりメディアの責任は大きいと思う。特に芸能関係のメデイア、記者は長年の付き合いがあっただろうに、全く知らなかったという言い訳は信じられない。過去にも、何度か同様の訴えがあっても、結局はその訴えた人物に疑いがあるというような論調で片付けられてきてしまったわけだし。

偶然同じタイミングで、某プロ野球選手のハラスメントが不起訴処分になったという話題も取り上げられているけれど、未だにジャニーズ問題と比較してもそちらの話題の取り上げ方がそんなに変わらない気がする。被害規模や悪質さでは、ジャニーズ問題のほうがよほど大きな話題であるのに。当時、ジャニーズと関わりのあった、例えばプロデューサーとかディレクターという立場の人は、今ではもう引退していたり、それなりの地位についている人もいるだろうから、なかなか当時のことをここで告白するというのは難しいのかもしれない。でも、だからといってそれが免罪符になるわけではないですよね。

すごく違和感を感じるのは、この性加害問題を取り上げたニュースやモーニングショーで、その直後にジャニーズメンバーの話題とかコンサート情報とかが続けて放送されるわけです。もちろん、彼らが今回の行為に加担したわけではないと思うけれど、事務所として批判を受けているのに、その事務所の興行を宣伝するというのもなにかおかしい気がする。例えばどこかのメーカーがなにか不祥事を起こしたとき、そのニュースを報じながらそのメーカーの製品を誉めるみたいな別の話題を取り上げるということはあまり記憶にないのですが。企業側がCMを取り下げるとか、広報活動を自粛してメディア露出を控えるということもあるだろうけど、今回の件に関してはそういうことはないのだろうか。多くのファンを抱えていることもあるだろうけど、例えば一週間すべてのイベントを休業するとか、事務所としてのそれなりの対応みたいな姿勢を示すことも必要な気がするんですけどね。多分、ジャニーズ事務所以外の同様の不祥事だったら、メティアはそういう方向で叩くと思うけどなぁ。それも大きな闇だと思う。

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