2022年11月20日

推定無罪

私も先日取り上げた、草津町での話。それまで冤罪的な扱いをされていた黒岩町長と告発していた元町議の新井祥子氏 の立場が逆転した現在、今度は非難が新井氏側に集中しているのだけれど、まだ告発されただけで罪が確定したわけでは無い以上、「推定無罪」の前提に沿って行動するべきという意見。私も、出来るだけ公平且つ中立に意見を書いているつもりだけれど、どうしても一方に対して肩入れしてしまうような言葉が入ってしまうこともあります。特に、先に告発された黒岩町長に対しては、国内だけで無く海外にまで広まってしまい(広げた?)、その騒動は国際的な規模にまで広がったわけですが、正直当事者が広げたと言うよりも、その周りの人間・組織が無責任に拡散した話何ですが、その大元になるのが新井氏の行動だったわけです。

これまでも、新井氏の出したあるいは発信した情報に関して、その正統性や信頼性を検証する発言はネット上には多数揚げられていて、その内容と黒岩町町側の発言を比較して、新井氏に対しての批判も多かったのですが、それ以上に多かったのがそれでも黒岩氏を批判し、彼を擁護する人達を批判する、様々な著名人や著名団体。今回その立場が逆になったので、これまで以上に新井氏に対しての擁護が広がるのかと思ったら、これまでのそう言う人達の発言がパタリと消えて、中には過去の発言を削除して無かったものにしようとしている人達も。そう言う行為に対しての批判も多いのですが、そういう部分の矛先も新井氏に向いていることもあって、その辺りはまだ裁判が始まってもいない以上は、冷静にかつ思い込みの無い発言に徹するべきというのは、今一番書けている意見かも。

この意見を聞いて感じたのは、同じ事は今でも大きな話題になっている安倍元総理射殺事件や、そこから波及してそれ以上の事件(?)に拡大している、旧統一教会関連の話にも適合する話では無いかという事。容疑者の発言(警察発表)から、20年以上前に話題になっていた旧統一協会の布教活動が一気にクローズアップされて、それが政権批判にもつながり、野党やメディアはこれ幸いという感じで利用している感じだけれど、それはそれとして別に考えなきゃいけないことだと思う。大体、昨日今日始まった話では無い訳ですからね。それに、批判している野党が与党時代にも合った話で、野党議員の関係も言われているのに、それは「謝罪した」とか「今は関係を否定」みたいな感じで不問に付されている不公平さも有るわけですし。そう言う、隠れた意図や意志を排除して、中立的に事象を考えましょうというのが、この意見の肝だと思うのですが。

何度か書いていますが、20年程前に「合同結婚式」とか「霊感商法」などで世間を騒がせていた時代から知っているし、リアルタイムでそう言う事を見聞きしてきた一人としては、確かに怪しげな宗教団体だとは思うけれど、それだけの理由で解散とか出来ないだろうという考えは今も同じ。其れ以前に、個人的には「宗教」なんて言う物すら信じてはいないけれど、何か心のよりどころというか支えみたいなものを欲する事はあると思う。その時に「宗教」が一つの候補になることは自然だと思う。と言うか、そう言う事柄から生まれたものが、「宗教」だったんじゃ無いだろうか。そう言う、ある意味俗世間を超越した「もの」である宗教に、寄付の上限とか行動の規制とか現実世界の枠組みをはめるというのは無理があるんじゃ無いだろうか。それって、社会主義や共産主義の国家が国民に国が決めたルールを強制させるのと同じだと思う。まぁ、世界には特定宗教を国是としている国もあるけれど、少なくとも日本はそう言う国では無い訳だから。そう言う意味では、本来冷静に情報伝達するべきメディアが、一番(言い方は悪いけれど)はしゃいでいることが最大の元凶だと思うなぁ。彼らこそ、「推定無罪」「公正中立」という視点で全ての物事を伝える使命があるはずでは。

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