2022年11月19日

AIカメラ

AIカメラを利用した酒類も含めた24時間販売の実証実件の記事。私も、ガイアの夜明けだったかな、名前は聞いた記憶のある「トライアル」というその方面では有名なスーパーが実施しているらしいけれど、かなり実績は出ている様子。 顔認証で年齢と紐付けされているので、「20歳以上ですか」という質問をわざわざ実行しなくても良いというのも凄いと思うけれど、個人的に感心したのは、自動値引きのシステムの方。私もお金が無い頃は、当時のアパート近くのスーパーで値引きシールが貼られた商品を買っていましたが、あれって購入する側としては結構大切。

ただ疑問なのは、これまでなら「〇〇%引き」というシールが貼られていて見て分かったけれど、自動で値引きされた場合はレジで決済するまでは分からないわけですよね。知らないで購入して精算したら割引されていたら嬉しいけれど、実は割引されていたのに気がつかずに購入しなかったら、悔しいと思うかも。記事の写真を見ると、割引台みたいな場所に集められて、それでお客さんは割引商品の有無を知ることになるんだろうか。リアルタイムに割引情報を知ることが出来る仕組みがあると便利なんですが。

所で、このスーパーではAIカメラを活用してこう言うシステムを構築したわけですが、少し前にもイオンリテールがAIカメラを導入してお客様の動線解析をした記事がありました。「AIカメラ」と言っているけれど、どちらもカメラ自体は普通のカメラで、そのデータを解析処理する部分(行ってみれば、カメラが接続されたパソコン)に、AIの技術が導入されているという話。データ処理とデータ解析の話なので、個人的には「カメラ」自体にはそんなに意味は無いと思うのだけれど。勿論、高解像度とか高感度カメラとか、カメラの撮影機能はそれなりに高度な物を使わないと、肝心なデータが正確記録できないだろうから、カメラも重要な要素であることは事実。でも、「AI」と言うのは、カメラ本体の話では無くて、その後ろでのデータ処理の話なわけだから、そこは「AIカメラ」というのはちょっと誤解を招く言い方かなぁという気も。「AI映像処理」とか「AI映像解析」とか、そう言う言い方の方が正確な表現だと思う。

まぁ、カメラだけ設置しても何も出来なくて、そのカメラの撮影したデータを受ける側(=パソコン)があって、そこで処理する事が前提なので、それも含めて「カメラ」という言い方をするのかもしれない。でも「AIカメラを一つ設置したら、こう言う事が出来る」みたいな印象を生みかねない書き方でも歩きもしますよね。多分、カメラだけでも何十台と店内に配置していて、かなりの量のデータ解析をして居るから、こう言う事が可能になっているはずですから。結構技術って泥臭かったり、機械化という割りには大変な部分も多くあるんですが、表に出る時にはそう言う事は隠されてしまい、良いところだけ紹介されて、それが後々変な誤解を生むことにも。まぁ、ある意味技術の宣伝みたいな物なので、都合の悪いことは言わないで良いことだけ言いたくなる気持ちも分かるんですが、もう少し全体の大きさとか大変さみたいな事も理解して貰える内容・紹介にはして欲しいなぁという気はしますね。「AI」と冠が被ると、何でも出来るみたいな変な過信というか迷信みたいなものをちょっと誘発するような記事かな。

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