群馬県草津町での性被害事件に関して、被害を訴えていた元町議が刑事告訴され、草津町町長が会見を開いた件。色々なニュースが氾濫して居るので、なかなかこれという全体像をまとめた記事が見つからないのですが、この山本一郎氏のまとめ記事とか、Nathan氏がまとめている一連の記事が、黒岩信忠草津町町長の会見声明全部の書き起こしも含めて参考になると思います。最初にこの件がメディア等で伝えられた時、正直何がなんやらとよく分からない状態でしたが、その後色々な形で伝搬してくる情報を見聞きしていると、元町議側の言い分がどうも曖昧・抽象的で非現実的に感じるのに対して、町長側の意見に関しては、やや感情的な言い方も気になるけれど、寄り具体的な内容も含まれていて、まだこちらの方が信頼出来るような印象でした。
その行為が実際に会ったのか、事実は双方が裁判で争えば良いだけの話し何だけれど、問題はそうなる以前、まだどちらがどう言う状況なのかも定かで無い時から、元町議側の発言を一方的に取り上げて援護をし、さらにそれを根拠に町長を誹謗中傷するような言説を拡散していた人達が多数いたこと。その中には、著名な大学関係者や人権目的で活動している有名人も多数いるわけで、そう言う人達の一方的な批判をメディア側もこぞって取り上げて居たことも重要な事。中には、町長本人に対してに止まらず、草津町や草津町に住む人達にまで波及するような言われ無き非難も拡散していて、良くも悪くも一度火がつくととことん炎上するまで止まらない、ネットの悪い面が大きく影響した事案だと思います。で、今回、元町議側の告発は棄却されたのに対して、町長側の告発に関しては前橋地検が元町議を在宅起訴したことで、それぞれの主張の正しさが公の場で判断されることに。その途端に、それまで批判していた勢力は一斉に沈黙するか過去の記事を削除するなどして縁切りを使用として居るのだけれど、それは無責任を通り越して卑怯とでも言うべき行動だと思う。
同様の騒動は、特にネットでは以前から良く有る話で、広い意味では「炎上」で済まされてしまうけれど、当事者にして見ればとんでもない被害を受けるわけです。テレビのリアル番組出演でネットから誹謗中傷されて自殺してしまった女子プロレスター氏の例を思い出すまでも無く、その匿名性と簡便性から何か箍が外れてしまうネットでの発言。それが、何か根拠のある「批評」であるならばまだしも、単なる思い込みや時分の勝手な解釈で一方的に相手を攻撃するだけの発言ですからね。言っている方は、自分の正義感を満たされて良い気持ちになるのかもしれないけれど、言われている方は突然交通事故に巻き込まれて重傷を負わされるような物で、理不尽の極みとも言えるんじゃ無いかと。多くの場合は、それで疲弊してしまい、さらには費用や時間などを考えと、仮に自分の無罪や誤解が分かったとしても、それを修正する余裕や力は無く、結果的には虚偽の情報だけがネットの中には延々と残ることに。そんな中で、黒岩町長が今回こう言う形で、徹底抗戦とも言えるべき行動に出たことは、これから大きな影響を与えるでしょうね。無責任な行為には、それなりの代償が発生すると。
少し前に、衆議院議員の杉田水脈氏が「いいね」を押したことは名誉毀損に当たるという裁判での判決が出されたけれど、今回の件でも同様の判断が適用出来るのでは。裁判の判決理由では、「いいね」というボタン自体では無く、それなりに影響力のある立場の人が30件という多くの同様の記事(書き込み)に関して意思表示する事が、影響力のある行為という判断だったと思います。それに当てはめるのであれば、まだ裁判すら始まっていない状態の時に、一方の主張だけを取り上げて拡散し、さらには海外にまで波及する切掛になった行為の責任は大きいでしょう。黒岩町長の会見の中では、具体的な氏名や団体名が指摘されているけれど、今回の件に限らず同様の行為は多く発生していて、それによって言われ無き誹謗中傷や批判を受けて泣き寝入りしている人は多く居るはず。そう言う事柄に対しての一石になって欲しいと個人的には願うところです。「twitter=呟き」とは言うけれど、個人が一人で「気に入らねぇなぁ」と口から一言発するのでは無く、その書込は瞬時に世界中を巡るわけですからね。規模の点でも影響力の点でも、「呟く」程度の話しでは無い事は今一度自覚しないといけないと思う。
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