2022年7月11日

2022参議院選挙

2022年の参議院議員選挙が終了。事前の予想通り、自公の与党が議席を伸ばし、立憲民主党や国民民主党等の野党が議席を減らすことに。直前に、安倍元総理の殺傷事件があったりして、同情票も含めて投票率が上がり、それ故に特に自民党は票を伸ばす一方で、参政党、れいわ新選組、NHK~党(マテ)等の小政党も議席を獲得する状況を生んだような気がします。いずれにしても、与党の自公は改選議席69議席(自民55席+公明14席)から増えて76議席(自民63席+公明13席)となり、「与党勝利」と言って良いかも。というよりは「自民党勝利」でしょうね、公明党は議席を減らしたわけだから。

直前の安倍総理の事件がどれだけ影響したかは分からないけれど、その影響は特に全国区の投票先を「自民党」に変更した人が増えたとは思うけれど、それが今回の結果に大きな影響を与えたとは思えない。今回自民党は比例区で18議席獲得したけれど、17議席だったものが18議席になった、位の影響じゃないだろうか。32議席ある一人区では、28議席を獲得して、第二次安倍政権最初参議院選挙の時以来の最大議席を獲得したけれど、二人区、三人区も含めてもう少し議席が伸びたような気がします。野党が獲得した4議席のうち立憲民主党が3議席、国民民主党が1議席だけれど、正直沖縄の一人を取れていれば、自民党の「圧倒的大勝利」と言えるのだろうけど、今回はあと一歩足らなかった気がします。勿論、自民党としては予想以上の結果だったとは思うけれど。気が気でないのは公明党でしょうね。本来なら、立候補者全員が当選するはずの組織票がほころびを見せたから。この辺り私は政治の専門家では無いからよく分からないけれど、公明党と言えども組織体の新陳代謝が進んでいない兆しなんじゃ無いだろうか。

「野党大敗」と見出しなどで見るけれど、確かに大きく議席は減らしたけれど、予想よりは検討した気がします。立憲民主党は、改選23議席から17議席と6議席の減少。国民民主党も改選7議席が5議席に。共産党も改選6議席が4議席と後退。ただ、個人的にはもっと落とすと思っていたので、そこはそれなりに堅い支持基盤があるんだなぁと言う印象。特に立憲民主党は12~13議席位かなと思っていたので、個人的には健闘した気がします。その最大の理由は、ライバルである日本維新の会の伸び悩み。改選6議席に対して、今回12議席と倍増したけれど、立憲民主党を獲得議席で上回れなかったのは誤算では。彼らとしては、立憲民主党と並ぶか上回る事で党勢を誇示したかっただろうけど、そこまでの勝利では無いのでうれしさも半分のような気がする。実際松井代表もそんなことを会見で話していたようだし。じゃぁ、差分は何処に流れたのかと言えば、れいわ新選組だったり参政党だったりNHK~党だったりという、新興政党に流れた結果、これからの政党が今回議席を獲得する結果に繋がったんでしょうね。これも個人的な勝手な憶測ですが、都市部の「無党派層」の中で比較的年齢の若い世代が、これら新興政党に今回投票をしたんじゃ無いだろうか。一つは既存政党に対しての嫌悪もあっただろうけど、彼ら新興政党の「選挙活動の上手さ」もあったように思います。特にれいわ新選組は、障害者向けに様々なサポートで対話集会を開催していた話を聞くと、その辺の嗅覚は鋭いなと感心します。彼らの主義主張には同意できないけれど。

衆議院の解散が無い限り、今後3年間は国政選挙は無いため、今回の勢力が最長3年間日本の舵取りをするわけで、その一点に関しては与野党関係無く日本のため、国民のためを最優先にして仕事をして欲しい。ただ個人的に気がかりなのは、領主である安倍元総理を失った自民党最大派閥である安倍派の動向な訳で、誰が引き継ぐのか、あるいは分裂して他派閥に合流するのか、それによって自民党自体が分裂する可能性も無きにしも非ずだよなぁ。以前の自民党も、そうやって徐々に空中分解して行ったわけですし。岸田総理が今のソフト路線から大化けして、大胆な改革なり政策をこれから出して行けば、彼の政権も長期化するだろうし、それならば日本の未来も明るくなりそうな気がする。今回の選挙の結果、改憲勢力が発議に必要な2/3を超えたと大きく取り上げられていて、それも勿論大きなテーマでは有るけれど、やはりまずは経済問題を何とかしないとなぁ。ウクライナ問題が解決しない限り、世界的な物流が回復する事は亡いだろうし、そうなると早くても来年まではそんなに大きな変化は生まれないだろうし。また、新型コロナウイルスも、第七波が言われているけれど、これまでの陽性者数ベースの対策から、重篤者対策中心で死亡者数抑制に資源を集中するような方向転換が今必要なのかもしれない。その為には、国民自体のマインドもそう言うリスクを受け入れる覚悟が必要だと思うけれど。いずれにしても、選挙結果よりも安倍元総理殺傷事件の印象が大きく残る選挙開け月曜日の朝です。

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