2022年5月10日

グリーン車は蜜の味

国会議員時代の特権の一つである「新幹線グリーン車無料利用」が忘れられず、議員落選後も利用していた立憲民主党山下八洲夫元参議院議員が逮捕された事件。まぁ、呆れたと同時に、選挙に落選したのがもう12年前の事なので、10年以上もばれなかったことも大きな驚き。国会議員に支給される「JR無料パス」を返却せずにそのまま乗車券として使用し、特急券・グリーン券は、自民党議員の名前を偽証して申請して入手していたと言う事で、極めて悪質な行為は違いないところ。

勿論、そう言う事を考えて実行した本人が一番悪いのだけれど、参議院事務局側なのかJR側なのか、落選した議員からのJR無料パスの返却をちゃんと確認する管理機能が働いていない事も大きな問題なのでは。JR無料パスがあり、それで特級指定券やグリーン券を申請されたら、議員名の確認くらいで顔写真まで比較して対応することは、多分難しいだろうし。JR無料パスがどう言う形態のものか分からないけれど、記名式のカードならば、グリーン券申請時に名称が違うことでもっと早く発覚したかもしれない。あるいは、Suicaの様なFeliCa式のカードなら、電子的に設定や操作も出来るだろうから、そう言う方法にJR各社も移行した方が良いんじゃ無いだろうか。

最初は、12年前に落選して、そのまま政治の世界から離れた人が悪用したのかと思ったら、立憲民主党の岐阜県連の役員で、選挙応援なんかにも入っていたらしい。それならば、偽名で利用する現職の議員名にも明るいだろうし、やり方にしても現在の方法に関して違ってきたも対応出来るだろうし。と言うか、回りの人間は本当に知らなかったのだろうか。一人で移動するときに悪用するなら分からないかもしれないけれど、グループで行動する場合に自分だけグリーン車とか利用することは無かったんでしょうか。色々疑問は沸いてくる話です。

流石に立憲民主党からは、除名処分とか対応が成されたけれど、こういう時こそこの政党お得意の「〇〇追求プロジェクトチーム」とか作らないのだろうか(マテ)。行為は決して許されるものじゃ無いけれど、12年も続けていたことは悪質だし、その期間発覚しなかったことも問題だと思う。決して嫌みでは無く、そういう部分を真摯に反省して、二度と同様の行為が生まれないように、それこそJR無料パスの形式を変えるとか、対策も含めて提案することで、政党として一つ成長できると思うんですよね。それこそ、少し前に問題になった通信費の明確化だって、結局は有耶無耶にして終わりだったし、今回の件も同様だろうけど、そういうところをちゃんとやらないから、この政党はいつまで経っても信用できないし、与党として信頼に足る存在には成り得ない理由・原因なんだと感じますね。

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