2022年5月11日

辛くても生き抜く

今朝突然の訃報。お笑いトリオのダチョウ倶楽部の上島竜兵さんが自宅で自殺し無くなられたというニュース。どんな人が亡くなっても「意外」と言うしかないのだけれど、お笑いタレントというか、明るさと笑いを作り届けるのが仕事の人だっただけに、尚更理解が繋がらない話。

 少し前には、俳優の渡辺裕之さんが自宅で亡くなり、報道では自宅地下のトレーニングルームで亡くなっていたと報道されていたので、何かの事故死なのかなと最初は思ったんですが、その様子を伝えるニュースや報道で、最後に必ず「心の相談所」みたいな案内が表示されていて、あれって自殺した人の場合に出すものだよなぁと不思議に思っていました。昨日、奥様のメッセージが出されて、そこには新型コロナウイルス等の影響もあり、精神的に不安定になり治療を受けていたという内容も記載されていて、あぁマスコミはそれを知っていたんだなと納得。

渡辺氏にしても、今回の上島氏にしても、報道を聞く限りではなくなる直前まで特に変わった様子が無かったり元気だったけれど、何かを切掛に突然衝動に駆られて一線を越えてしまうような印象を受けます。そう言えば、少し前にやはり亡くなった女優さんやミュージカル女優さん等も同様の伝えられ方をしていた気がします。精神が不安定故に、気持ちや感情の起伏も大きいのだろうか。上向きの時には良いのだけれど、その反動で落ち込む場合にはそれまで以上に落ち込んでしまい、それが閾値を超えて一歩踏み出してしまうのかもしれない。

ウクライナの事もあり、ここ最近は誰もが人の死に関して鈍感になりつつあるように思います。今回の上島氏や渡辺氏の直接の原因が何かは分からないけれど、そう言う社会的な雰囲気というか空気感みたいなものが、もしかしたら彼らの心を少し大きく揺らしてしまう原因の一つになったかもしれない。あるいは、もし今がコロナ禍で無く人との接触が限定されていない状況であれば、もう少し心の不安定さを支えてくれる人とも出会えて、最悪の結果が生まれる前に命の振り子が反対方向に振り戻り始めたかもしれない。人の命は、かくも脆く儚いものだけれど、それを一番感じるのは亡くなった本人では無く、その周りの人達家族なんですよね。自分は、苦しんで苦しんで命を絶ったのだろうけど、それ以上に残った家族が苦しみ続けることを、出来れば最後の一線を踏み出す前に思い出して欲しいし、そうであれば、もう一度頑張る動機になるんじゃ無いだろうか。病気や事故等どうしようも無い理由もあるけれど、少なくとも自分で自分にピリオドを打つ行為だけは止めて欲しいなと切に感じる朝になりました。

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