2022年4月24日

保安手順

今回のフライトのうち、復路便のOKA-HNDで一寸興味深い光景に遭遇。私はPremium Class一番前の迂路側の席に座っていたのですが、目の前は前部ギャレー、前部トイレ、そして操縦席に入るドアが見える位置でした。離陸後水平飛行に移り昼食も終わって、多くの人が食後の飲み物を楽しんでいた時。私は、飲み物は断って、スマホを機内Wi-Fiに接続してメールチェックとかしていました。

水平飛行に入ると目の前のギャレーとの接続部分には普通カーテンが引かれて、着陸態勢に入るまではその背後での作業の様子が乗客の目に入らないような配慮がされていると思うのですが、この時は食後の飲み物の配布が一段落したところで、そのカーテンが片側に寄せられて、前の光景がよく見えるような状態でした。私も、別に前方を注視するわけでも無く、目の前のスマホの画面を見ていると、何となく前の光景も眼に入ってくる、みたいな状況でした。

そんな時に、ちょっと衝撃的な光景が。操縦席のドアが開き、中から男性パイロットが幕の内弁当のようなパッケージを三つ重ねて手に持ってこちら側に出てきます。「えっ?!」と思ったら右手のギャレーに入っていったので、パイロットの方がお弁当の空き容器を廃棄に出てきたようです。直ぐに、トイレの前のカーテンが引かれて、さらに手前の迂路側のカーテンも引かれて良くは見えなくなったんですが、下の方は見えているのでその後の様子もちょっと分かったのですが、その出てきた男性パイロット氏は、その後トイレに入って用を足し、その後操縦席に戻って行った様子。その後再びカーテンは何事も無かったように片側に戻されたのですが、ちょっと個人的には腑に落ちない気も。

911以降、ハイジャック防止の為に厳しい措置が取られるようになって、一時期はワイヤーのバリアーが張られたり、それが搭載できない機種だとカートを入口の前に置いてふさいで、部外者が前に移動出来ないようにしてからパイロットが操縦席から外に出てきていました。その後、操縦席ドアの施錠方法が変更された事もあってか、そこまで厳しい対応をする事を目にしなくなってきたんですが、せめて外に出る前にCAさんに連絡して、カーテンを引くなりして目隠しをしてから出てくるくらいの配慮は必要じゃないだろうか。また、トイレを使用するなら、その間に乗客が入らないようにして置くことも必要だろうし。今回たまたまだったからなのか何なのか、少し不用心な感じもした光景でした。所で、最近のフライトだと、機長と副操縦士の二人で操縦していると思ったのですが、何でお弁当は3つあったんだろうか。実は三人登場していたのか? 確か、やはりパイロットの自殺防止等のために、今は操縦席には必ず二人以上居るようなルールになったとも聞いた記憶がありますが。教習目的も兼ねて、三人が居たのか、これはこれで暫く気になって、頭の中をぐるぐるしていました。それなら見なきゃ良かった(笑)。

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