昨日のフライト終わりで品川駅から浜松駅まで乗車した、こだま号車内での出来事。品川駅で乗車して、夕食代わりのお弁当を広げたところ、走り出した車内に車掌さんの車内放送が流れます。「本日もJR東海をご利用頂き、ありがとうございます。」といういつもの決まり文句で始まった車内放送ですが、「このこだま〇〇〇号新大阪行き...」と突然中断。10秒位かなぁ、沈黙の後、一寸違う男性の声で再び「本日もJR東海をご利用頂き...」と再び放送が始まります。どうも、最初のアナウンスは新人の車掌さんらしく、行き先を間違えたので慌ててなのか、何なのかベテラン車掌さんが代わりに必要なアナウンスを読み上げたらしい。
その後新横浜駅に停車し、再び発車。ここでまた車内放送があり、「こだま〇〇〇号名古屋行きの途中停車時刻をお知らせします。新横浜駅の次は品川駅に...」と再び今度は下りと上りを間違えてアナウンス。直ぐさま、「失礼しました、次の小田原には〇〇時〇〇分、」と何とか続けてアナウンスしますが、どうもたどたどしさが気になります(笑)。度重なる失敗に、プレッシャーを感じてしまったのか、上がっているのか、まぁ、それも経験だし訓練でもあるんですが。私も、もうリモートワークの週一新幹線通勤を10数年やっていますが、ここまで緊張してグダグタの新人さんのアナウンスは初めてでした。多少噛んだりつっかえたりすることは時々ありますが、最初の失敗が大きなプレッシャーになってしまったのか、この後の研修に影響しない蹴れば良いのですが。
当然現場に出る前には、何度も練習をしただろうし、先輩社員等からのチェックも受けただろうけど、そこは練習と本番は大違いなのは何にしても同じで、どうしても大きなプレッシャーの中、しかもこう言う公共交通機関のアナウンスですから、正確明確に伝えないといけないし。そう言えば、こう言う車内アナウンスも、最近ではテープや合成音声等の利用が増えていて、昔ほど生身の人間の声を聞くことは減ってきましたよね。自分の周りで考えてみると、この新幹線の車内アナウンスと、飛行機のCAさんのアナウンスくらいじゃないだろうか。路線バスだって、今は自動的に録音したものが流されるだけで、丁寧な運転手さんだとその後続けて再度自分でアナウンスする事が有る程度だし。CAさんのアナウンスだって、英語のアナウンスに関しては録音されているものが使われる事も結構有りますしね。そう言う意味では、新幹線は「生声アナウンス」の結構貴重な存在かもしれない。
プロのアナウンサーだって、良い間違えをしたり、発音がおかしかったり、詰まることは有るのだから、専門では無い車掌さんのアナウンスが、多少間違えるくらいは問題無い。ただし、その情報には行き先だったり到着予定時刻だったり、必要な情報が含まれている以上、間違ったら間違ったです具に訂正をして正しい情報で上書きすることは確実にやって欲しいですよね。アナウンスだけで無く、それが情報伝達・情報伝搬で一番必要な事だと思う。勿論、意図的に誤情報や偽情報を流すのは論外だけれど、間違った情報を訂正する事は罪では無い。罪では無いけれど、場合によっては義務にはなるかなあ。問題なのは、新幹線の車内放送なら、後から訂正して多くの場合は上書きすることが出来るけれど、ネットの場合はオリジナルを削除してもそのコピーがどんどん複製拡散されること。そうなると、もう収拾が付かない訳で、あれは本当に何とかして欲しいけれど。まぁ、それを考えると、この日のちょっとした新人車掌さんの言い間違いなんて可愛いものかも。そして、この経験を生かして良い車掌さんに成長して欲しいと、ちょっと父親目線で考えながら浜松に戻った夜でした。
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