2022年2月26日

憲法九条で日本は守れるのか

ロシアのウクライナ侵攻に関係して、日本の憲法第九条の是非も問題に。護憲派の代表である共産党は火消しに躍起という記事ですが、「ロシアに九条があったならプーチンのようなリーダーが選ばれても他国へ侵略できない」というのは大きな詭弁では。大体、日本と異なり全権を持っている大統領制のロシアと比較するのがおかしいと思う。さらに言えば、それだけの野望持ったリーダーならば、そんなものがあろうが無かろうが実行するだろうし。大体今回のウクラナイ侵攻だって、ロシアは「平和維持のため」と言っている訳だから、その言葉通りとれば九条違反にもならないわけだし。

また、憲法九条が有ろうが無かろうが自衛権は認められているわけで、となれば日本がウクライナの立場になった場合を想定すると、強力な敵に対して十分対応出来るような準備はしないといけない。志位氏の言葉を借りるならば、日本以外に九条を持つ国は無いのだから、日本はどの国からも侵攻される可能性はあるわけです。その中には、今回のロシアの様な圧倒的な戦力を持つ国もあるし、その隣には中国もいる。さらに、何故か反日が国是の韓国や北朝鮮も並んでいる。日本の西側半分がそう言うリスク地帯なわけで、それって東側をロシアと接しているウクライナと同じような状況。ウクライナとの違いは、日本の場合は日本海という海が存在するので、今回の様に陸路経由で大量に武力侵攻されることは無いけれど、その分海上警備というオーバーヘッドは発生するし、結局は国内に侵入した敵との地上戦は避けられない。北海道の戦力を南に移動し始めていたけれど、それも一時保留しないといけなくなるのかなぁ。

ロシアの予想に反して、ウクライナ軍の激しい抵抗もあり、当初の予定よりもロシア軍の侵攻は遅れて居るみたいですが、大規模なNATO軍やその他戦力の投入が期待出来ない以上、ウクライナとしてはどれだけ現状を維持したままロシアと落とし所を決めるかが重要課題。でも、これまでの報道を見聞きしている範囲では、プーチン大統領は一歩も妥協しない雰囲気で、完全にウクライナを掌握するまでは侵攻は止めないし、停戦も受け入れない様子で、状況は混沌としています。戦闘期間が延びれば延びるほど、人的被害は大きくなるわけで、それはどちらの国にとっても良いことでは無い。日本よりも戦争や祖国と言う意識が強いと思われるウクライナですら、こういう状況に陥るわけで、となればそんなことは全く頭の片隅にも無い日本のような国に、もし万一同様の事が発生した場合、一体どうなるのだろうか。

たまたま偶然なんでしょうけど、昨日の「沸騰ワード」ではメイプル超合金のカズレーザーの自衛隊訪問シリーズが放送されていて、沖縄那覇空港にある航空自衛隊の那覇基地を訪問していたけれど、タイムリーというか何というか。沸騰ワード以外でも自衛隊が取り上げられることがここ最近増えてきている気がしますが、今回のウクライナ侵攻に関しては、さらにそう言う状況を加速させる切っ掛けになるんじゃ無いだろうか。その中で共産党の言うところの「憲法九条で日本を守る」事が出来るのか、国民ももう一度考え直す大きな機会になっている気がするし、そうしないといけない時だと思う。今年の参議院選挙では、その点を論点に共産党は選挙戦を戦うのだろうけど、国民の審判はどうなるか。大きな問題だと思う。

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