先日発表された「BALMUDA Phone」。期待値が大きい製品だと思うけれど、これまでのBALMUDA製品と比べて、BALMUDAらしさが感じられないという批評記事。記事を読んでいて感じたんですが、このBALMUDA Phone、スマホとしての作り込みは理解出来るんですが、他のBALMUDA家電との違いをもしかしたら理解氏ていなかったんじゃ無いかと感じるんですよね。
それは、スマホの場合、そのまま単体で使用する事はあまりない、と言う事。例えばスマホにカバーやケースを付けることは多くの人がやっているし、ストラップ等を付ける人も多いだろうし。実は先日の発表記事を見ていて気になったのが、背面の「ざらざら感」加工。これ、このままで使用する事を想定していて、だからこそ全体の形状も丸みを中心に、背面も曲面加工されていると思うんですが、そうなるとカバーとか付けづらいだろうなぁと思うとともに、それなら別にざらざら加工しなくても、と言う感想も。本体の表面加工やサイズが持ちにくいからカバー・ケースを装着するという意見もあると思うけれど、初めてスマホを持つ人以外はやっぱりケース利用を想定するだろうし、その部分がユーザー意識とちょっと乖離して居る気がします。
私は、バンパータイプのケースというかカバーが好きなので、AndroidでもiPhoneでもずっとバンパータイプを利用してきましたが、今回のBALMUDA Phoneを見たときにエッジが薄すぎて「あっ、パンパータイプは付かないな」と思った途端に、かなり興味が減少してしまいました(笑)。考えてみたら、購入した製品にカバーとかケースを付けて使用するものって、多分スマホ以外には一寸無いのでは。BALMUDAの家電製品には無いし、それ以外の家電メーカーや量販店の製品でもそう。「スマホケース」というビジネスエリアが成立しているのは、それだけ「手に持って使う」とう普遍的なI/Fなのに、一人一人手のサイズや持ち方・感じ方が違うので、それを補正するというか埋める為の存在として、ケースやカバーの存在が大きい気がします。似たような製品というか商品だと、車のハンドルとかシートをカスタマイズする位じゃないだろうか。
BALMUDA Phoneのもう一つの売りである「独自アプリ」というのも売りの一つなんでしょうけど、それって実はスマホを手に取って使って貰わないと経験できない事象なので、実はそこまでに至るまでの動機付け、サイズや形状それに価格という点で顧客の興味を引かないと、実はその良さが認識されない。AppleのMacがWindowsよりも良いと言われていて、実際そうなんだけれど、でもじゃあみんなが直ぐにMacに移行するかというとそれは無いのも、実際に触れて実感するまでの「経験」が中々出来ないからなんですよね。勿論、それ以外の理由や事情もあるけれど、それこそAppleがMac パソコンを半年くらい無償でレンタルするとか可能なら、一気にAppleユーザーが増える可能性も高いけれど。そう言う意味では、BALMUDA Phoneは30日の返金保証を利用可能というので、これを上手く利用する方法はありそうですね。ただ、通常の家電なら単体で使用して不満なら返品すれば良いけれど、スマホの場合は本体だけでなく通信会社との契約もあるし、そこがどうなるのか。返品したら、別のスマホ本体との契約が必要になるわけで、それなら最初からそっちに、という意識も働くかもしれない。まぁ、新しいビジネスモデル、ビジネス参入例として、ちょっと興味深い事例である事は確かですね。
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